「しあわせな孤独」

2002年、デンマーク映画。デンマークでは8人に一人がこの映画を見たとか。 詳しくはここで http://www.gaga.ne.jp/shiawase/ どうも、私は映画や小説といった物語があるものの感想やレビューを書くのが苦手だ。 物語は見たり読んだりした後、刻々とめまぐるしく感じることが変化してゆく。 考えさせられたり、思いめぐらせたり、音楽と違い雰囲気や直感だけでは表現できない深いなにかがあるし、この時点でその物語の全てを言い切ってしまっていいものかと思い悩むうちに月日は過ぎる。 そして、物語はだれかに伝えたいというより、自分だけのものにしておきたいと思わせることが多い、音楽にもそう感じさせられるものはあるけれども映画ほどではない。 「しあわせな孤独」は事故で全身不随になった男性(ヨアヒム)とその婚約者(セシリ)、そして加害者の女性とその夫とが織りなす複雑でせつない物語。婚約者が半身不随になるということろからストーリーが展開されるあたりやはりラース・フォン・トリアーの「奇跡の海」を彷彿させるけれど、この映画の場合はもっと現実味を帯びている。