久々のジャケ買いになりそうだったのだが、その前にシングル"The Synic"を聴いてしまった、こ、これがよいではないか!Bowieがコーラスで参加してることなんてなんの付加価値にもならない。そんなことは一切忘れてしまってもいいと思う。それ以上のものがこの曲にはある。少しノイジーでけだるいメロディーが耳に付いてしばらくは離れそうにない。
これまでにも、Kashimirの音を耳にしてかなり気にかかる存在ではあったけれど、アルバム一枚通して聴くのは今回は初めて。
さすが、10年選手だけあって音の作りがしっかりしているし、マイブラやSonic Youthの手法を取り入れた曲などもやり過ぎた感もなく自然に他の曲と溶け込んでいる。
全体的にダークで不穏な空気に包まれていても、どこかしらあきらめに似た開放感を感じさせてくれるところなどは、初期のCureなどを思い出させる。
こんな音楽奏でているバンドが国民的バンドになってるデンマークって相当に成熟した国なのか、ただ単に憂鬱な国なのかどちらかだな。
http://www.kashmir.dk/