LE VOLUME COURBE / I KILLED MY BEST FRIEND
マイブラのケビン・シールズが性格の悪そーな(勝手に決めてる)フランスギャル(シャロット)とやってるユニット。
同じくマイブラのコルムもこれまたくせ者なホープ・サンドヴァルと一緒に活動してたし(このアルバムにも二人して参加している様子)、この人達も懲りないね、って、でも私もこういうファム・ファタル系の箸にも棒にもひっかからんわ!的な女は友達にはなりたくないが、見ている分にはおもしろいので結構好きだ。
どうせつまらんやろ、としばらく放っておいたんですが、聴いてみると意外といい。
いわゆるオシャレなだけのフレンチものとは一線を画してして、随所にケビンの今やりたいであろう音のかけらが発見できるのもおもしろい。
この人の場合マイブラでもそうだったけれど、聴き手にエロティックな感情を引き出しつつも、実のところはそんなものなんにもないんだよ、みたいな乾いた冷たさがあってそこが魅力だと思っていたけど、このアルバムでもシャロットの幼女のような、そして老婆のようでもあるボーカルとケビンの曲がいい距離感を保っているせいか、フレンチものにありがちな「これ、ヘッドフォンでしか聴けなさそう..」という湿気た空気はあまり感じられない。
しかしなあ、フランスの女ってのはいつもけだるそーだけどよっぽど血圧低いのかねえ、そのわりには突然火がついたように激しく怒り出したりして脳血管に悪そうだよ。
ここで試聴できます。
http://www.juno.co.uk/products/193873-01.htm&highlight=le%20volume%20courbe