ここ最近、小野島大氏がよく本を出してる気がする。もしかして音楽界でNWの復権が著しいからでしょうか。この本は新書でちょっとヒマな時など、手にとって読んでしまう感じのバイヤーズガイドです。
内容は、別段特別なものじゃなく、ボブ・ディランから始まり、パンク〜NWの流れはお約束ということで、最後にはU2の最新作で締めくくられています。
小野島氏というのは、世間的にはあまり正しく評価されてないライターの一人だと思う。
こういっちゃなんだけど、文章のツメが甘いというか、内容にしてもなんとなく青臭いままで読んでると恥ずかしくなるところがある。
多分、今彼のことを認めるということは一般的な音楽ジャーナリズムの視点からみれば
全くカッコよくないことなのかもしれない。
でも、私は「NEWS WAVE」の愛読者だったし、あの雑誌の影響で自分でもファンジンを作ってみようと思った。広告を取らないから、サンプル盤などは手に入らない、レビューされるディスクは全てライターの私物である、そんな姿勢も好きだった。私にとっては「NEWS WAVE」が読む、書くという意味でのパンクだった。
よって、惜しいかな短命で終わってしまった雑誌だったが。
認める、認めないはとりあえずおいておいて、私はやっぱりこの人の音楽に対する目線の変わらなさが好きなんだろうと思う。
しかし、モリッシーに顔がにていると言われていた、の下りには笑ってしまった..。