The Smithsが解散した年に。 運良くか悪くか私は受験に失敗してしまい、時間にだけは余裕があった。そしてやはりバンドは趣味のあった人たちとやらなくては、と思い、兄の友人から譲り受けたグレコのテレキャスをまたもや訳もなく弾きながら音楽雑誌のメンバー募集欄をくまなくチェックしたいた、ある日、同じ市内に住む「スミスと太宰治が好き」な女の子が目にとまりコンタクトを取ることにした、メタル後遺症を引きずっている身にはそれくらい内省的ものを求めたい心境だったのだ。