色づく町を歩いていると涙が頬にこぼれてきそうな今日この頃、三年ぶりにカナダからのお便りが。（注、BOCはスコットランド出身です） きっと、私はいつもギターがぎゃんぎゃらうなってないとすっきりしないなどとほざいていますから、エレクトロニカなんて聴かないと思われているでしょう。そんなことはありません、いつもバリバリドサドザジャリジャリした音ばかり聞いていると、脳みその血行が良くなりすぎて体にこたえます、たまにはクールダウンしないと寿命も縮まりとても困る。 ただ、チルアウトとか呼ばれる音の一軍の場合、ただチンタラしてるだけで退屈極まりないものが多くあまり好きではないんですが、BOCは本当に空気が荒涼としていて、エスキモーにでもなったような気分、いや、凍死する寸前ってきっとこんな気分なのだわ、とか、北国マニアの私にはたまらなくジャストフィットしております。でも、この3rdでは凍てついた大地につかの間の春が来たような緩やかさが音のあちこちに見受けられ、その分聴きやすさが増しています。 これまであまりエレクトロニカなんて聴いたことなかった人にでもすんなり耳に入ってくるアルバムではないでしょうか。 http://www.boardsofcanada.com/