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約30分の赤旗中断後、ようやくレース再開。この間も太陽が熱く、待っているだけでもなかなか大変です。タイヤバリアが盛大にめくられたようなので、修復にかなり時間がかかっていました。再スタート後はトップ2台がやや離れて走っていた以外は全車トレイン状態でしばらく走っていたように思います。なんというか、今年はあまり速さを感じない。実際のラップタイムは去年より上がっているようですが、気温・路温の状況から、スプーン付近では早めにアクセルを抜く感じだったのでしょうか。

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RB20は前戦で組み付けミスやPERの不調などがあったものの鈴鹿では1-2で、速さは間違いない。どこから吸気しているのかというサイドポッド前部の下向きダクトやドライバーの肩口インレットなど、ピンポイントで空気を運んでいるのがわかります。ただエンジンカバー部の盛り上がりは美しくなく、昔のF3機の吸気ポッドのよう。何かに似ている気がして考えると、1996年のMcLaren MP4/11、ドライバープロテクターのラインを思い出しました。それとサイドポッド側面の、エクボのようなややデコボコした面はなんなのでしょうか。あと、去年くらいからノーズの先がスムーズにスラントせずにやや膨らんで終わる処理、これも1992年のLotus 107を彷彿とさせます。

PERは順当に2位を獲得。まあ役割としてはそういうところ。

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Ferrariは速いのか遅いのかイマイチ判然としませんが、まあまあついていけていた感じ。SAIの勢いとLECの地味さが目立つ形に。

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黄白のラインが入るとなんとなく流麗ですが、赤いロスマンズという感じでしょうかね。しかし長く見えるクルマだな。

角田くんは1回目のスタートがよくなく、やはりなと思っていたら赤旗で救われた感じ。

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その後はご存知のようにピット作業でごぼう抜きとなり、中段の前に出ると、わりとすぐに引き離しにかかっていました。これは一目瞭然。そしてHULに近づく頃、タイヤオフセットが相当あり、10位は時間の問題だと思っていたら、逆バンクアウトから抜き去るというなかなかのムーブで場内を沸かせました。逆バンクというと1989年に中嶋悟がMartin Brundleをインから差したシーンが未だに印象的ですが、一種のパッシング名所になるのかもしれません。

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McLaren勢は去年の印象もありもっとくるかと思いましたが、わりと絡みなしの展開。

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かなりの予想外だったのがこの人ALO。たまに曇ることがあるものの日差しは強く、Astonmartinは間違いなくタイヤが持たずにズルズル後退して8-9位前後に落ちることを予想していました。実際他車とはそう絡んでいるように見えなかった。しかし上との差が開いたあとは後続をコントロールし、順位を守りきったので、やはりレースメイクは一級品です。

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STRは極端なスピード不足を感じたらしく、これでは別カテゴリだと無線で悲嘆の声を上げていたことが話題に。実際にはスピードは出ており、タイヤマネジメントに失敗してトラクション不足から速度到達に差がついていたそう。オーバーテイク回数はかなり多かったらしく、特に逆バンクでは複数回のムーブを決めていて、それなりの走りだったようですが、それが後半に響いたか。

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Mercedesはトップ争いには絡めず。クルマはきれいですがわりと普通の造形で、限界まで攻めているような感じがしません。

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しかしこの車体低さは驚くほど。RUSは180cm中盤の長身のはずですが、一体どこに体が収まっているのか。収まったとしても運転はかなり難しいはず。これで飛び跳ねる車体では相当難しいだろうと思います。

HaasとSauberは角田くんにしてやられた感じ。しかし意外とスプーン付近での動きはよく、手を抜いてはいないということがわかります。VCARBがミスれば1ポイントなのだから当然か。

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メルカリがなぜHAASを選んだのかは謎。まあまあの掲示位置だけに。

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このグラフィックはちょっと意味がわからない。カワサキ色との説もあり。

とにかく遅かったのがALPINE勢。2台とも接触でフロア損傷があったようですが、スプーンでは進入もゆるゆるで全く速さが感じられず。もともと遅いクルマとはいえ今年は特にひどかった。まさにただクルマを持ち帰っただけという感じでした。

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レースは予想どおりRedBullの1-2でSAIよく頑張った、ALOもさすが、TSU角田くんもチームとの合わせ技でポイントと、それなりにまとまりました。結局観客は3日合計で22万9000人となり、復帰以降最多を更新。西エリアは、M・Nはそれほどでもないように見えましたが、Lは年々人が増えてきており、土手に通路が必要かなとも思います。桜がよいとかかぶり物がよいとかは、海外メディアが言うのは基本リップサービスであって、外タレ興行であることは間違いなく、今後イベントの独自色がなくならない方向で続くことを期待します。

ここのフェンスがもう少しだけ低ければなかなかのスペクタクル。でも以前大事故もあったしこれでも低いくらいなんでしょう。1-2コーナーはこんなことはないしね。

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オランダ人客がいたらやや挑発的だったかもしれないフラッグですが、当日は特に問題なし。裏側は能登復興・台湾加油の内容でしたが、国際映像では台湾の文字が映しにくいだろうと考えカメラ方向には向けませんでした。

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例年の秋から春へと開催時期がスライドしたF1日本グランプリ、約1週間前の天気予報で金・土・日が軒並み雨、火曜頃の予報でも日曜の雨が変わらずほぼ諦めていたところ、急にくもり予報となり、その後晴れ予報も出るなどしたあと、結局金曜がくもり後雨、土曜がくもりで、日曜は隣県でも朝から晴れと、予報を大幅に覆す天候となりました。やはり週間予報はあてにならないことを実感。

交通安全週間のため注意深く運転しつつ、おなじみの新名神・東名阪亀山まわりでサーキットを目指しました(同行者1名)。亀山SICから適当に下りてしまったためにR1-R306は通らずナビ任せでしたが、スプーンカーブ周辺駐車場に9:10過ぎに到着。昨年から提供されたこの駐車場は、やや遠めではあるものの十分な余裕があり、なにより直前で駐車場探しにうろうろする必要がなくなる大変ありがたいサービスで、ぜひ継続をお願いしたいものです。

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駐車場周辺でも桜が見られました。

今回よりチケットが電子チケットとなり、ゲートではQRコードのスキャンが行われました。それなりの人数が集まるので、通信逼迫による発行待ちがあるかと思い印刷したものも持参しましたが、なんのことはない、そもそもQRを表示した状態で現地に向かえば現地の通信環境に依存することもなく、問題なくゲートを通過しました。

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今年は、直前に知ったのですがFAN ZONEというアトラクションがスプーン土手に設けられ、人流がどうなるのか(単に混むかどうか)と気を揉んでいたところ、DJブースからの重低音が常に出ている程度で特に問題なし。スプーンエリア懸案のコースモニターも設けられ、フードテントも事前の予想を上回る店舗数が出店するなど、急に賑やかになりました。東コースから来る場合でも西コースシャトルバスをうまく使えば、高コスパのこのエリアの利用価値が上がるというものです。まあ西エリア10年目の当方からすると、人が増えるのは良し悪しなのですがね。

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日陰エリアとしてのテント設置など、やはり要望が多いのでしょう。若干キャパが不足気味ではありました。シミュレータやF1ドライバーとの幻影撮影はいまひとつ意味合いがわからず。ここに必要なのはやはりF1マシン展示でしょう。サポートレースそっちのけで撮影してしまうかも。なにせ場所は十分あります。

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雨予報が完全に覆り晴れたのはよいものの、午前中から太陽光線がかなり熱く、気温は暑くなくてもすぐに体が熱くなります。これは予想外。時期的に防寒を考えないといけないと思っていたのですが、逆に暑さ対策が必要なほどです。今回は対策ができておらず日焼け止め程度で何とかしのぎます。

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逆バンク付近にはそこそこ桜の木があるようですが、西コースはほとんどなし。新緑には早過ぎ、草もまだ枯れ草色で、いつもとはイメージがかなり違います。

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いつもの土手上観戦ポイントは、去年からそうでしたが9:30にはほぼ埋まっています。スプーン1の頂点方向でポイントを探していると、ややスペースが開いたところがあり、そこになんとか割り込み。

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横はチェコ応援のメキシカン御一行が陣取っており、快くスペースを譲ってくれました。ここはフェンスがなくモロにF1マシンの走る空気が感じられるエリア。外国人客はどこを調べてくるんでしょうか、安いからかな。コースがすぐ目の前というほどではないかもしれませんが、手前まで300km/h近いスピードで来るマシンが見られる、確かに世界一コスパの高いエリアかもしれません。

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サポートレースが終わり、ドラパレまでの時間で食事をと考えフードテントへ。これまでとはかなり違って多数の店舗が並びます。

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早く買えて汁物でないとなると焼きそばで、温かく感じた容器を手に観戦ポイントに戻って頬張ると、冷めていました。もう少し保温しておくとか...

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サポートレース以降、どうも今年はアナウンスが少なく変な感じです。進行がよくわからず、フジNEXTを見ながらピット付近の様子を確認すると、今年はドラパレがトレーラーということがわかり拍子抜け。その前に、観客にとっては別にどうでもいいトレーラーが数台通過します。

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どうやら情報によるとホンダ系ドライバーは個別に現れ、残りのドライバーがトレーラー搭乗ということが判明。ただそのトレーラーも、他のGPでは結構手を振る様子などが見られますが、今回は台上でインタビューなどが行われており、スプーンエリア付近では観客を見ているドライバーはあまりいません。準備不足だったのかなんなのか、これにはがっかりしました。

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ホンダ系1号はVERのはずですがタイミングが合わず。

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2号はPER。当然ながら横のメキシカンは声を上げていました。が、あまり気づいていなかった感じ。

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3号はRIC。非常に辛い立場が続く中でのパレードです。

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4号が角田くんで、もちろんひときわ大きな歓声です。今年になって顔が急に引き締まり、リザルトも残るようになってきたので、まあそれなりの自信はあるのでしょう。

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ドラパレ後、急にかしこまった女性ボイスが聞こえてきたので、ははあ、と気をやると、やはり皇族の挨拶。これがまたいつまで続くのかという長さで驚きました。

各合間で何度もやってきたのがF1映画撮影のクルマ。やたらと、写っても肖像権を放棄しろというアナウンスが流れます。そういうことだけはうるさい。

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とにかくドラパレ後のアナウンスが少なく、なんか変だなと思っていたら、スタート直前になってピエール北川氏の声で、「クビ覚悟で調整した」ということでアナウンスが再開。恒例のAre You Readyについてはエリアごとにやっている時間がなく全エリア対象の1回のみでした。どうもこのあたり、アナウンスに音楽が乗って流れたのがどうとか、辛気臭い未確認情報があります。相手がLivertyとはいえ、別に去年も同じだったのだし、急に今年からなんなのでしょう。

クラシックカーによる個別ドラパレも、どうも昨年のLas Vegasで派手にオイル漏れした事件から無くなったとの説がありますが、何年やってると思っているのか。鈴鹿のドラパレでは予備機も用意してあり、不調のクルマは除外しているわけで。邪推で、前回から半年なので集めるのが難しかったのかなと考えていましたが、クラシックカー自体は来ていて場外を走っていたという報告もあり、この半年でLivertyの態度が高慢さを増して、イベントの味を消す方向に向かっているのかとも考えます。モビリティリゾート側の準備不足ということではないと思いたいところ。

そしてレースがスタート、しかし直後にいきなりクラッシュで赤旗となり、予想通りです。なかなか派手にバリアが損傷したようで中断が長引きます。

ALBがRICに寄せられて2台ともコースアウト。Williamsはスペアシャシーがないのに日本で2台とも損傷と散々です。

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しばらくの静寂。カラスとともに再開を待ちます。

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そしてレースがスタートしました。路温が40何度という話でしたが、スプーン周辺は陽が当たり続けており、気温はまだしも路温が40度台とは思えないほどの状況です。もうこの頃から、足が「熱い」ではなく「痛い」に変わっていました。

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スタートではVERとPIAが出遅れてNORが前に出ようとしたところ、ドカンと牽制が入り、VERがポジションキープ。トップ10内でもLECの動きが悪く蓋をしたためにSAIがワイドに動きPERとHAMが接触、後方でも大きめの接触があり、最近多い流れです。鈴鹿で接触のないスタートが珍しいくらいになってきたのではないですかね。

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1コーナー手前でデブリ多数ということで早速SCが入りました。その前にLAWがTSUをパスしており、デグナーからスプーンまで競り合っていたようで、デグナー2では接触寸前、スプーン2でもほぼ押し出すような格好になっていましたが、ここでSCによるスローダウンが入ったため一旦ポジションキープとなった模様。

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スタートでの他車接触のあおりを食ったZHO。

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マシンが走っている時にデブリ処理でマーシャルを入れてしまったらしく、かなり危ないシーンがあったようです。レースコントロールに問題があったのではないかと。

BOTはスタートで接触損傷があり、復帰した後にさらにSARに突っ込まれてAlfaromeoは大損害。

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このカラーリングもたぶん見納めでしょう。

SARは予選で新人にありがちなクラッシュを起こし、マシン修復が大変だったためにピットスタート。後で聞くとその時点でペナルティも出ていたとか。ここのところ失敗も多く、多少焦りもあったかもしれません。ただ、スプーンで見る限り、かなりスムーズなドライブができているように見えました。流れるようなコースなら速いのかも。

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Gulfカラーでなくてもよかったんだけど。

Ferrari勢はトップには届かないものの堅実に上位を走っていました。

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キレイですが赤がくすんで出やすく、やっぱりツヤあり塗装の方がいいんだけどな。

ALPINE勢は初日からあまり目立たなかったのが、地道に走りダブル入賞です。以前から鈴鹿ではそんな感じのことが多い。

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RUSは1ストップ戦略で大事に走っていたようですが、この暑さではハードタイヤも終盤苦しく、SAIに追われると結局抜かれました。前のHAMのDRSを利用してディフェンスする作戦も不発に終わったようです。そもそもタイヤが残っていない。

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角田くんは終始競っている印象がありました。まずスタートタイヤがソフトで、この時点で厳しいなと。蹴り出しよく出て早めのピットインでオフセットを作り、状況に応じて戦略変更、となればよいのですが、たぶんグダグダ戦略になるだろうと思っていたらその通りに。

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一度アンダーカットでLAWの前に出たにもかかわらず、その後逆転され随分長い間LAWが角田くんを蓋しているなと思って見ていました。ただ抜けるほど接近できていたわけでもなく難しいところ。どうやらチーム戦略で角田くんのピットインを遅らせ、わざわざLAWの後ろに置いたようなので、それなりの意図があるんでしょう。知らんけど

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LAWはSF最終戦で大湯とか日本勢に徹底的に蓋されるんじゃないかな。ここはひとつおとなしくしておき、SFで逆転チャンプのほうが損して得取れになったのでは?

HAAS勢はあまり目立たず。

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HAMもレースでは目立たず。

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ALOはスタートでごぼう抜きし、いいところを走っていたようですが、その後トレインの中に閉じ込められる時間も長かった。「こんなところに出すな」とピット戦略に怒っていたようです。クルマの限界かも。

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アストンAMR23は美しいカラーリングで写真映えするかなと思っていたのですが、太陽光線が強すぎる条件だとメタリックグリーンが拡散するのかな。適度な明るさのところの方がよく見えるのかもしれません。

PIA、やはり今回の注目はこの人でしょう。決勝では1ポジションダウンでしたが、しぶとくNORについて行っていたし、初表彰台が鈴鹿というのも、ミカ・ハッキネンを思い起こします。ハッキネンの場合、はじめの頃はかなり荒っぽかったので、やはりライコネン型かな。今後が楽しみです。

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ということでVERの優勝とMCL勢のダブル表彰台で終わりました。この頃には足の痛みがかなりひどくなっており、ほぼ火傷状態に。靴を脱げばよかったんでしょうけど地べた座りだったので足もとにあまり余裕がなく、ヒリヒリする足を少し引きずりながら駐車場に戻りました。ここまでひどくなったのはこれまでなかったことです。

臨時駐車場の出口が狭いので、渋滞を心配していましたが、全くそんなことはなくスムーズに出ることができました。r144の7-11前が多少混んだ程度です(これも手前の抜け道でバイパス可能)。ドラッグストアで冷却シートを買って貼り付け、次いで昔々のバス旅行では必ず立ち寄った名阪関ドライブインでお買い物。チームウェア勢がかなりの数いました。しかし!赤福が売り切れとのこと。筆者は買う予定はなかったものの、同行者が残念がっていました。他の客も結構残念がっていて、日本GPの時に赤福を多めに仕入れないとはどういうこと?と思いましたね。売れるに決まっているのに。過去に売れ残ったのかな?新名神鈴鹿PAに持っていかれたとか?

その後、さらに関の道の駅まで足を伸ばし、関ノ戸やら地場のお土産を買い、帰路へつきました。サーキットではほとんど買い物しませんけど、一応地域振興には役立ったんじゃないでしょうか。

今年は決勝日10万人超、3日間でも22.2万人と、2009年の復帰以降最多観客だったようです。シリーズ戦況からはそれほど激しいバトルは期待できないのに、客が増えるのは不思議な感じです。なおスプーンカーブ付近はつめつめという感じにはならず、何とトイレもフリーパスで一切渋滞なし。常設・仮設の観戦席の方がきっちり埋まったんではないでしょうか、これはテレビを見ていても金曜から埋まっていたのでよくわかります。

自宅からもさほど遠くなく、オリンピッククラスの世界戦を1日あたり3500円程度で見られるという、こんなにお得なイベントもなかなかないと思います。外国人客はまあまあいましたが、スプーン席は遠いのでそれほどでもなく。でも今ならチケットはかなり安く感じるでしょうね。Orange Armyはおらず、HAMファンが大きな声を出していました。

スプーンLエリアにいた、土手の中腹に座る元ヤクルト宮本似のオッサンと、あとからやってきたツガーさん似のオッサン、毎年見るような気がするな。やはりスプーンエリアは通好みのオッサン(ただし安く観るぞ)の場所なのです。少なくとも大金持ちはいません。428が買えるくらいの小金持ちはいるけど。本物の津川さんが来てくれて、YT生実況なんかあると嬉しいんだけどな。遠いわな...

カメラマンエリア外で大口径構える是非の話がありますが、少なくとも筆者の行動範囲では邪魔とは思わなかった。席でカメラ構えるのはどうか(スマホでいいやろ的な) 、という意見に至っては、それがダメならもう現地観戦はしませんけどね。

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2023年のF1シリーズはレッドブルF1が圧倒的に強く、記録的な連勝が続き、シリーズの行方という意味では大勢が決まっている中、前戦シンガポールGPでレッドブルF1がついに破れフェラーリが優勝、もしかするとフレキシ素材規制の技術司令が効いたのかと思われましたが、今回GPの予選ではM.フェルスタッペンがかなりの大差でポールポジションということで、結局これまでの流れに戻りました。しかし今年は夏の暑さがいまだ抜けず、決勝ではタイヤ摩耗が激しいことが予想され、タイヤ戦略面で差のある他チームがどこまで迫るかが注目されていました。

天気は比較的前から晴れ予報で、鈴鹿山脈の反対側では朝は曇っていたものの、ほぼ雨の心配はなく出発しました(同行者1名)。去年はえらい目に遭ったので...

今回からスプーンカーブ付近に直営臨時駐車場が設定され、ややアップダウンはあるものの、空きを気にせずクルマをとめることができるのは大変助かります。9:00時点ではまだかなり空きがありました。これはぜひ次年度以降も設定してもらいたいところです。元Keihin、現日立Astemo社の社員用駐車場なのでしょう。何度も通っているサーキットまでのルート横なので特に便利です。

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50代のオッサンたちにはやや負荷のかかる道をゲートまで歩き、入場です。今回も所持品検査があったものの特に問題もなくパスしました。要人が来るのだろうと思っていたのですが...

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例年植え込みの多いMエリアの除草整備がなされたようで、ここでの観戦も考えましたが、やはりフェンスが撮影には邪魔になるため、いつものLエリアに陣取りました。

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今年は去年ほどの混雑はないものの、すでにいい場所が埋まっており、チェア観戦はあきらめて丸太に腰を下ろすことになりました。いつもは場所取りのみのシートが多いのですが、今回はすでに人が座っているところが多かったのが特徴。

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前座レースは、本来ならWシリーズなどだったんでしょうが消滅したためにBMW系の混走レースとポルシェカップの2本立てです。撮影の練習タイムでもあります。ここいらでレジェンドF1デモランなどがあるとよいのですが今回はなし。少し時間が空くので先に食事を済ませることにしました。

残念ながら今年はスプーンエリアに焼肉ランチはなし。富士宮焼きそばをあっという間に平らげます。

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そしてドライバーズパレードが始まりました。
先頭は寿司嫌いのNORから。最近イマイチよくわからないキャラです。

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例のチョコスナックを与えたのは誰なのか...MCLに女性日本人スタッフがいるようですけど。

それよりもPIAが話題に。前日の予選、インベタラインにもかかわらず2位を確保。新人らしいとっちらかりがなく驚速タイムを出してくるという、なんとなくRAIのようなドライバーかもしれません。

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日本語は多少読み書きできるようですが、見る限りでは実用レベルではなさそう。

RUSは何やら上機嫌。

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HAMはいつもと変わらずファンサービスします。キノコをかぶっていたらもっと面白かった。

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LECは今ひとつ乗り気でなし。

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逆にSAIは陽気。前戦優勝してチーム内地位も向上。

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ALOはたぶん専用車両が不調になったのでしょう。

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その他の人々。

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ホンダ系ドライバーは一旦降りて挨拶などしていたので最後尾です。まずはVER、実に落ち着き払っています。何もなければ勝てるのはわかりきっていますのでね。

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逆にPERは完全にとっちらかり気味で表情も硬い。

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問題はこの人LAW。SFで何度も走っていて凱旋ではあるものの、来季はレギュラーへの道がRB系ではほぼなくなり、Williamsレンタルの話はまだまとまらず、たいそう不機嫌だったそう。レースでどういう動きに出るか。

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角田くんは去年よりはアクションも大きく母国GPであることを実感しているようでした。声援もかなりあり。

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ドラパレが終わると旧SRS-F、HRSの新型車両のお披露目です。先頭を佐藤琢磨ドライバーが引っ張ります。走ったりインタビューに答えたり大変。息子さんも連れてきていた模様。

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そしてピットレーンオープン、レコノサンスラップでバンバン飛ばしてきます。先頭はVERでした。去年はスタート前にまだ雨は落ちていなかったもののかなり曇っていたので、晴天下での新仕様車両は初走行です。予選を見る限りスプーン手前は285kmくらいで過去最速ではないはずですが、結構速く感じます。午前中からここまで、晴れると極端に太陽光線が熱く(暑い、ではない)、しかし曇って風のある場面もあり、コロコロ変わっていましたが、このころから完全に晴れとなって、ちょうどLエリアは正面左くらいから太陽光線を浴びるようになりだしました。足が熱い。

すると、これまで何度も予定されながら実現しなかったブルーインパルス展示飛行が始まりました。たいてい他国GPでは国軍機がNational Anthem終了とともにホームストレートを飛んでいくという流れですが、どちらかというとレコノサンスからスタートまでの時間を埋めるような構成です。

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まあとにかく飛ぶわ飛ぶわで単体イベントさながらの内容でした。松島基地の機体のようです。展示飛行を見たのは初めてですが、単体イベントだったらもっとやるんでしょうか。まあこれはこれでかなり楽しめておトクではあります。

しかし改めて見ると異様に微笑ましく、GPと思えないほどです。このへんが日本的というか。持ちネタなんでしょうけどレース前にハート描く?という感じ。ただ、なんでまたこのようなピースフルな持ちネタなのかを考えると、例えば戦闘的な模様でも描こうものなら「けしからん」とねじ込んでくるうっさい輩がいるんでしょうな。

あるのかと思っていた要人挨拶はなく、国歌斉唱となりまして、今回は冒頭の音声カットインもなく非常にまともな流れとなり安心しました。ブルーインパルスにしろ妙に自衛隊が協力的で、誰のルートなんでしょうかね。

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そうしてスタートの瞬間を待ちます。

ドラパレが終わった頃に雨が降り出しました。このタイミングでLエリアの観客は一斉にレインスーツを着だし、寒さもあってトイレ行列がかなりの長さに。雨はしばらくの間はポツポツ降るような状態が続き、路面的にはだいたいインターミディエイトタイヤのコンディションで、ピットレーンオープン。早速レコノサンスで各マシンが飛び出して来ました。

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3年近く観られなかったので、レインコンディションとは言え速さも音もさすがF1です。素晴らしい。

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ALPINEは鈴鹿で比較的好調。クルマはなんとも言えないなまくらな造形ですが、セットアップ巧者というか。

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MSCはFP1だったか、セッション終了後にクラッシュして評価ただ下がり。

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メルセデスはクルマの実力が出るサーキットでは全くダメ。雨とは言えそこそこのスピードの出るエリアですが、ポーパシングが外から見てわかるようなことはありませんでした。ドライなら300km/h近いこのへんでカッカッカッっという音がしていたのかな。

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マクラーレンは前戦の好調さが消えて目立たず。

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W13の這いつくばり方は群を抜いています。妙な凹みがなければシルエットはなかなかよいのではないかと。そういえば結局黒メルセデスは見れなかったな。

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RB18はこのエリアでも非常に安定した挙動でした。まあ今回はどのマシンも比較的安定していましたが。以前のマシンはドライでもスプーンでは乱れるケースがよく見られました。最近特に1-2コーナーとスプーンは、複合コーナーとは言え入口のコーナー感が薄れて完全に奥側1つのコーナーのように回っている気がします。大きく回るより1箇所でギュッと回る方がいいのでしょう。

そしてオープニングセレモニーへ。アナウンス通り、岸田首相の来訪が告げられ、表彰台からのスピーチが行われたそう。スプーンエリアではビジョンがないので聞いているだけです。まあ政府関係者の来訪タイミングとしては去年(開催していれば)のほうがよかっただろうな。もう今年はほぼ決着がついている状況なので、メンツが保てるかもしれませんが。首相のスピーチはあまり特徴のない内容で、スピーチライターの知識がだいたいわかりますが、最後に噛んでしまったのが残念。逆に言えば首相でも噛んでしまうほどのイベントとも考えられますがね。その後のコメントで「走る実験室」という表現が使われており、これも寄稿者の知識がかなり古いと思われます。いまのF1はそんな精度の低いことはしていないと思う。

次はホンダジェット上空旋回飛行。結構低くて送電線が大丈夫かと思えるほど。でもタイミングとしては国歌の後のほうがいいなあ。他のGPはたいていそうで、国歌が終わる頃に飛行音が聞こえて飛んでいく、というのがベストなのでは。大拍手で終わりますよ。

国歌斉唱は、特にどうとも。というか、なんであんなにコブシをきかせるアレンジにするのか不明。コブシとかヴィブラートとかは似合わない詩なんですけどね。まあ過去にもっとひどいもの(歌い手も)もあったので、それよりはマシか。独唱ではなく演奏のほうがいいと思うんですが、リバティがこういうのを望むんでしょうか。それと毎回出だしがカットインするのはなんなのでしょう。なかなか始まらないと思っていたら、わずかに音が切れて始まるというやつ。

雨は次第に強くなり始め、すでにインターよりエクストリームタイヤコンディションになりつつあった中、定刻通りにフォーメーションラップが始まりました。そしてスタンディングスタート。LECとVERが結構競ったそうですが、スプーンに来る頃にはやや差がついていました。

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今年の水煙はやけに目立つ気が。なおかつ気流が縦に渦巻くような感じで後方を直撃し、これは確かに何も見えなくなりそう。トンネルから渦を巻いて気流が放出されるケースが多かったように見えます。それとフロントからサイドへの流れにも注目。

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するといきなりSAIがヘアピン明け200R辺りでスピン、タイヤバリアのフェンスを引っ掛けてコース上に散乱させました。フォーメーション時点よりさらに雨が増えていたからでしょうか。HAMなど後続は際どく避けたところ、GASは最後尾から詰めて来ていたのでフェンスを掬ってしまい、あまりF1では見たことのない光景に。

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この時点での水煙はかなりひどいことになっており、後ろのドライバーは何も見えなかったでしょう。マシンが過ぎ去った後も煙幕がかなり残っていました。

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STRはスーパースタートで順位を上げていたようです。

スプーンエリアではあまり状況がつかめていなかったのですが、スタート後に雨が強くなり、赤旗もあるかなと思っていたら、実際LAP2でSC→赤旗に。路面状況というより、SAIとALBのマシン撤去が必要だったようです。赤旗前に重機が入ったわけですが、SCランに追いつこうとGASがハイスピードでその地点に到達してしまい、かなり怒っていたそう。レースコントロール側の判断がどうなのという説もありました。

津川さんのYTで、いやいやSCで重機が入るのは当たり前でGASの行動のほうが明らかにおかしいだろ、という説を聞きました。これは確かに納得。SCランで重機が入ることは通常作業なのと、タイヤが冷えるのでスロー走行したくないドライバーの心理とが交錯した事例かもしれません。しかしGASのスピードはタイヤ熱入れというよりなんとか追いつこうとしていたように見える。雨のSCランで重機を出すなということであれば事前に想定できるケースであるし、2014年の事故を運営が軽視しているとは考えにくく、カッとなるドライバーをカバーするレースディレクション(とレギュレーション)が別途必要なように思います(それがVSCのはずだったんですが、今回のケースは他にカバーする方法がなかったとも言える)。

ここからの中断が長時間に亘りました。雨は弱くなりそうな気配がなく、いくらレインスーツを着ていても雨粒が乗っかってしまい、体がどんどん冷えます。一度レース再開のアナウンスがあった後延期となり、そこからさらに1時間以上の中断。この時間帯が最も辛い状況で、気温も下がり、待つ方としてはひたすら耐えるしかない状態。屋根付きのスタンドでは、なにやらアストンのスタッフが盛り上げたりしていたようですが、西エリアはどうしようもありません。するとだんだん撤収を考える人が出てきて、多少空きスペースができるようになって来ました。そろそろまずいなと思い出した頃に、雲の切れ目が出るようになり、レース再開がアナウンスされました。15分前が定石のところ、10分前にアナウンスが出たので、やや急いだのでしょう。

実際、LAP2まで進んでいたのでレースタイムはカウントされており、3時間制限の残り時間はどんどん減って40分程度となっていました。16:20ごろにセーフティカー先導でローリングスタート、エクストリームウェットタイヤでレースが再開しました。

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やや雨量が減っていたこともあり、レース再開後すぐにVETがインターミディエイトタイヤへの交換を挙行。

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これが功を奏し、順位を上げます。ドライバーによってはまだ交換のタイミングではないと粘っていましたが、だんだんと雨量が少なくなり、全員がインターに交換してレースが続きます。

AMR22は晴天でカラーがどう見えるのか見てみたかったところ。ちょっとイエローラインが目立ちすぎですがやはり美しい。RBから空力の人が移籍して、さっそくシルエットが似てきたものの、形は寸詰まりに見え、リアの絞り込み不足とフロントのアップノーズがやや短く見えます。リアはプルロッドサスですね。RB18とは似て非なるもの。HRCホンダ(わざわざ言わなくていいか)エンジンじゃないし。

VERとLECの間隔はすぐに開きだし、ほぼVERの独走となりました。

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今回は下位でもそんなにクルージングしているクルマはなく、随所でバトルありでした。

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角田くんはタイヤ交換のタイミングが悪く、多少挽回したものの、ポイント獲得には至りませんでした。

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最後まで続いたLECとPERの攻防。結局シケインで飛び出したLECがペナルティを食らい3位に降格、VERのワールドチャンピオンが決定しました。レース終了時点では、筆者も含め、たぶんLエリアの観客でそのことをわかっていた人は少なかったと思います。VER本人もそうだったようですし。フジNEXT解説陣も、後で放送を見ると、結構長く今回チャンプ決定のはずはないと粘っていましたが、表彰式が終わってから、今回の条件がフルポイントに該当することがわかったようでした。チャンプ決定レースとしてはやや消化不良だったかもしれません。まあそれもレースでしょう。

ファイナルラップの解釈も混乱があったようで、VERがウイニングランで通過した後に、レーシングスピードの何台かが走り去り、そのあとクールダウンのPERやLECがやってくるなど、どっちだ?という状況に。2019年のチェッカーも問題がありましたが、今回も混乱があって、ルール自体ははっきりしているものの、レースコントロール側の周知改善が必要ではないかと思います。

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250R先に窪地があり、終盤はタイヤの減った影響で多少フロアが擦りやすくなったか、火花が飛んでいました。デグナー1の窪地はレースではどうだったんだろうか。FP1/2では結構ガツンと音がしていましたが、スピンの情報はなかったようで。MAGがデグナー1でオーバーテイクを決めていたようですね。

まあとにかく、3時間に亘る忍耐のレースが終わりました。ドライバーは約半分の周回数だったので多少ラクだったかも。2014年の雨も、赤旗終了まで続いた記憶があり、相当苦労した覚えがありますが、今回もそれに匹敵するコンディションでした。待ち時間は今回の方が長かった...

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レースが終わる頃にはほぼ雨も上がり、傘の必要もなくなっていました。

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中断中に降り続いた雨で、砂利のない地面は湿地に変貌。屋外イベントはどうしてもこういうことが起こり得ます。雨予報が事前から出ていたので、観戦エリアで傘をさして怒られる人もほとんどなく、ゴミも少なく、コンディションの割には問題が少なかったかもしれません(救急車のサイレンは鳴っていました)。相当寒い思いはしたのですが、ひさびさにF1マシンの走りが見られたのでよしとします。

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10月9日、3年ぶりのF1日本グランプリが鈴鹿サーキットで開催され、例年通り観戦しました(同行者1名)。週の初めから雨が予想されており、しかし過去に雨予報がひっくり返ったこともあったので好転を期待したものの、日曜の予報だけは全く動きなし。金曜雨・土曜晴の予報もきっちり当たりの結果。こうなると、雨の降り出しがなんとか遅くなることを願うのみでした。

金曜38,000人、土曜68,000人の観客があり、天候が良くないとはいえこれまで以上の観客が予想されたので、例年より30分早く現地に向かいました。これまた例年通りR1-R306-r144の亀山まわりでサーキットに向かい、全く渋滞なしで国府町東交差点の運送屋さんの民間駐車場を目指したもののあえなく満車。2019年の経験からそれは予想しており、人数分の折り畳み自転車を積んでいたものの、できれば使わずに済ませたいところ。しばらく周辺を行き来して、2019年と同じスペースの民間駐車場に頼み込み、なんとか駐車することができました。

2年ご無沙汰の間に国府町東交差点の7-11がキレイさっぱりなくなっており、昨今のコンビニ消滅傾向がここでも見られました。

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現地はくもりでしたが、スプーンゲート付近はそれほど人ごみという感じでなく例年通りです。

直前金曜に岸田首相の来場がアナウンスされ、もともと所持品検査があると発表されていたところ、さらに厳重な検査になることは想定されました。当日朝のツイートでもかなり時間がかかるという報告が多かったので、心してかかりました。

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結果、全く問題なくスムーズにチェック完了。三重県警関係または委託スタッフだと思いますが、ソフトな対応でなんら問題なく、余計な時間がかかることはありませんでした。もしかすると発表が直近だっただけで、ある程度事前に決まっていたことかもしれません。ただ発表も、狙う輩が準備できないよう、当日または前日でもいいんじゃないかと思いましたけどね。まあそのへんは素人がどうこう言うことではないでしょう。

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今回もLエリアで観戦。9:20ごろですがすでに空きスペースはほぼありません。もちろん斜面はまだまだ座れるので、このあともっと埋まっていきますが、空き場所を探してしばらく立ち尽くす人が多数です。ほぼ国内客のようで、数年前のように外国人客はあまり多くありません。もちろんオレンジアーミーも確認されず。

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前座としてはWシリーズも予定されていましたが、かなり前の段階で中止。その時点で資金ショートが理由と噂され、直近の話題でそれが事実ということが判明しました。野田樹潤選手の走りを見てみたかったですが残念。まあ、難しいコースだけにかなりとっちらかったレースになったことでしょう。

当日の演し物はまずホンダレジェンドマシンの走行から。2輪4輪どちらも扱うホンダらしく、HRCの扱いで4台のマシン走行が行われました(実際はRC142を見た覚えがなく3台だったかな)。本GPよりレッドブル系のマシンのロゴがHONDAとなったわけですが、公式にはホンダで参戦しているわけでもなく、こういうイベントでの走行もホンダの予算は下りないのかもしれません。しかしF1という絶好の機会にホンダ所有のGPマシンをデモランすることにはマーケ上の意義もかなりあると思われますがどんなもんでしょう。電動車のマーケにはつながらないかもしれませんが。整備と費用が大変なのはわかります。爆音マシンに走られるとリバティもいい顔しない?

次にポルシェカップレース。前座として定着した感があります。多少荒れるのもいつも通りでSCランがありました。いつもより速く感じられたのはひさびさだったからでしょうか。

ついで昼食タイムです。公式資料ではLエリアにフードテントはない予定で、どうしたものかと思っていたところ、ちゃんとあるではありませんか。その点についてはひと安心。今回も、焼肉ランチという名の回鍋肉弁当をGETしました。

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今回の味はかなり醤油っぽい感じ。前回のものはもう少し味噌ダレっぽく、油も多めでまさに回鍋肉だったのですが、今回はそこまで回鍋肉ぽくなかったかも。でも内容の割にはあっさりしていて食べやすく、すぐに食べ終わって次のイベントを待ちます。しかしこのころからポツポツと雨が感じられるようになってきました。

次は恒例のドライバーズパレードです。他のGPではトレーラーで一括引き廻しが多いですが、ヒストリックカーで1人ずつ周ってくるのは良い趣向です。

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トップバッターはSAI。妙に機嫌が良い感じ。

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エースの風格があるLEC。しかしどことなく覇気がない?

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気がつけば結構長くF1にいるOCO。

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なぜか表情の険しいALO。

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RUSの落ち着き度合いはHAM以上かも。

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STRは腕の位置の関係で表情写らず。

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HAMは村上隆氏のグッズは身につけていなかった模様。今回はマシン性能の劣勢が鮮明で主役とは言えず。

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驚愕の車、Rib Jet Custom(なのか?)で登場のMSC。見納めとなるのかどうか。

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F1ドライバーとしては見納めのVET。前日の予選で納得の走りができたようで、日本語での謝辞が話題になっていました。ヒゲのせいか老けた気もしますがね。でももう35歳。

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MAGは毎回コブラ。父よりオッサンに見える、VERとは違うパターン。

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来年は一旦お休みのRIC。どこのチームで復帰するつもりでしょうか。例年よりは大人しい感じ。

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NORはスタンドの観客を見て楽しむ余裕あり。というか表情がレーシングドライバーには見えない。どことなくmotoGPのホルヘ・マルティンに似ている。

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ALBは愛され系のキャラ。彼もレーシングドライバーらしくない人。

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LATも見納めの可能性大。FP時、シケインでのミスコースが話題に。

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BOTはストレスも減り太ったような気も。

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ZHOは初見参。そこそこ堅実。

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予選日にALPINEへの移籍を発表したGAS。なんとなくmotoGPのヨハン・ザルコに通じるような気が。力はあるのになかなか突き抜けないところとか。

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角田くん初登場です。これが来年どう変わるか。

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王者VER。やはり歓声は多数。

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トリはPER。レットブルの2人は帽子を後ろ向けにかぶっていましたが、ある種のサービスなんでしょうか。

ドラパレが終わる頃に、天候は変わり目を迎えることになりました、

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今年はさほど待つこともなく決勝がやってきました。予選からの撮影画像を消しまくっていたらすぐに次の走行がやってきます。ドラパレ、レッキ、各種セレモニーが終わったら、いよいよフォーメーションラップです。

スタート直後、何かあったようですがそれはわからず、そのすぐ後に実況ピエール北川氏の悲鳴が。VERがスピンということはわかりました。筆者は撮影していて気づかなかったですが、LECのフロントウィングが破損していると同行者が指摘し、VETにもなんらかの問題があるらしいなど、きれいなスタートとは言えない状況。結局フェラーリが自滅し、BOTが独走するような形となりました。

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NORはあまり目立っていなかったような。どちらかというとSAIの方が上位を単独走、しかしスプーン手前ではかなりリフトしていた印象があります。

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HAAS勢もいまひとつ目立たず。

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RENAULT勢は予選からダメでもっと目立たず。最終的にはLECのペナルティなどもありダブル入賞ですが、ブレーキシステムの違法性が審議中とのこと。

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PERは最後GASと絡んだらしいですが、詳しくは帰ってからようやく確認しました。

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KVYはいまいちパッとしない結果。

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スタートで出遅れたALBはなんとか挽回し4位入賞。走りそのものはまあ普通だったかな。

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GASは比較的よく頑張っていたと思います。中段は団子になっていて、4〜5台で格闘していました。

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今回のGPをイマイチなものにした張本人LECですが、ウイング交換後はよく追い上げました。これも後で知りましたが破損したウイングをストレートで飛ばしてばら撒き、HAMのマシンに直撃したとか、NORのブレーキダクトにLECのデブリが挟まったとか、かなりとっちらかったようです。なおかつ130Rで折れそうなミラーを片手で持ちながらの運転など、只者ではない感性を見せてくれました。

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VETがスタートさえ決めていればかなり違った展開だったと思われます。下り坂でのスタートは今のF1でもかなり難しいのかも。

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BOTがピットインしたことでHAMがトップとなり、しかも後続との差が詰まりません。これはポジションキープ指令が出て、このままフィニッシュだろうと思って順位を見ると、いつのまにかHAMがピットインしてVETの後ろに入りました。ペースダウンの様子はなかったので不思議でしたが、チーム側はタイヤが持たないと判断したそうで(そういうことにしたんでしょう)。ここから追い上げで、しかもすぐにVETとの差が詰まりました。これは時間の問題と思われたところ、なかなかそれ以上に差が詰まらず最終盤へ。結局抜くことはできず、BOT-VET-HAMの順でフィニッシュとなりました。

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BOTは序盤の勢いを考えると無理なく勝てそうだったところで一旦下がり、HAMのピットインで元に戻した感のある戦略でした。

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このバージボード付近の造形は驚愕の複雑さ。一体どんな空気の流れになるのやら。しかし純粋な速さではフェラーリがやや優っているようで、この日の相当な強風でも速さは変わらないので、パワー+適切なOutwashができているのかも。メルセデスの造形では、かなり横風の影響を受けそうです。もっとも、レースペースの安定度を見ると、レッドブル方面のハイレーキマシンほどの悪影響はなかった模様。

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予選のクラッシュの影響か、勝手にフロントウィングを元に戻された影響か、ドンケツを守ったKUB。完全にスピードを抜いていて、とにかくフィニッシュまで持ってきたという感じ。F1はこれで最後でしょうかね。もしかするとこのGPが最後なのかも。

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今年のレースは期待されていたフェラーリやホンダがスタートであっさり出遅れたため、1週目の段階で観客に「ああ...」という雰囲気がありました。セーフティーカーもなく、リタイアもVERのみということで、あまり動きがなかったですが、終盤HAMの謎ピットインがあり、VETを猛追する展開になったので、急に見どころができた感じ。たぶん抜くだろうと思っていたのですが結局抜けず、残り周回数を確認していたのですが、PERのクラッシュの報はあったものの、「え?」と感じるほど早くチェッカーになりました。

あとで確認すると、チェッカーが1周早く出てしまったようです。電子チェッカーということで、よくある有名人が間違ってチェッカーを振った例とは違うようですが、手違いが重なったとのこと。

またLECとVERの接触やVETのスタートミスはスプーンではあまりよくわからなかったので、どことなく「あれ?」という感じで進んだレースでした。まあしかし、中段グループの激闘は見ていてもよくわかり、意外とスプーン進入でのオーバーテイクが多かったこともあり、見応えはあったんじゃないでしょうか。

とにかく風が強く、そのへんのものが飛ばされそうになるほどで、おそらく瞬間最大15m/sくらい、平均で6-7m/sくらいだったでしょう。そのわりには意外とスピン等も少なく、最後まで生き残るクルマが多かったようです。鈴鹿お初のNORやGIOあたりはやらかすかと思ったら意外と手堅かった。

来年は現行レギュレーションの最終年、場合によっては2021レギュレーションがメーカーの利益に合わず、特にルノーやホンダなどに撤退の可能性も見えてきています。国内的にはオリンピックが終わって宴のあととなり、3連休ではなく、また1ヵ月後にWRCを控えるなど、集客の条件は今年より悪化しますが、埋没しないようにPRしてもらいたいものです。

予選が終わり、ほとんどレースを見たような気分で次を待ちます。今年はサポートレースがすべて中止になったので、次はドライバーズパレードです。これまでのようにレジェンドF1の走行も欲しかったところですが、今年はなし。サーキットtwitterによると、去年金を使い過ぎたということですが、せっかくホンダエンジンがわりと上位にいるのに、自社F1すらデモ走行しないというのもどうなんですかねえ。アピールの機会をみすみす逃しているような。ホンダ関係各社があまり協力していないな、という印象。年1の国際イベントですよ。

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恒例のコースマーシャルによる歓迎セレモニー。今年は人数が少ないような。

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お金持ちのツアーです〜

当初予定ではウェディングパレードも予定されていましたが中止。というかそんなものを金を払ってまで見て誰が嬉しいのかな。何というか、レジェンドF1などのアトラクションがなくなったので埋め合わせに持ってきたような感もあり。というのも、過去のSound of ENGINEでも構成が同じだったからです。他国GPでそんなのありますかね。

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チャーリーのいないセーフティーカー、今年は訃報が多いです。

結構待ってからドラパレがスタートしました。

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何というかますます悪趣味になりつつあるHAMが今年はトップ。お付きのAngela Cullenはさすがに乗ってこなかったようです。

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NORは初登場。サングラスなし。頑なに寿司を拒否。まあ嫌いなものを無理強いする必要もないです。

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SAIもサングラスなし。太陽光線に慣れているのかな。

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何となく存在感の薄いGIO。

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考えてみればPERももう顔なじみです。

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HULはたぶん見納めになるんでしょう。

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MAGもサングラスなし。

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KUBも見納めか。FP1-2で好調だったフロントウィングが勝手に旧型に戻されていたとかで、心中穏やかではなかったでしょう。ウィリアムズも伝統的にドライバーの扱いが下手なチームです。

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今年はわりと余裕のVET。

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RICはQ1落ちと存在感を示せず。ドラパレでのノリはいつもよい感じ。

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STRは中堅ドライバーになってきました。

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GROは前日完成したTyrrell P34のプラモデルを掲げてくれたら大人気だったかも。

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RUSはKUBのウイングを外させたとか噂が立っていますが実際はどうなんでしょう。そんなに策士とは思えませんけど。

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すっかりオッサンになった感のあるRAI。BOTも同乗しています。

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寵児LEC。ALOなみの堂々とした風情です。1年で変わるんだねえ。クルマが予備機になっているのでエンコしたんでしょう。

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なんか台数少ないけど終わったわ、と思ってここでトイレへ。今年は仮設トイレの台数が増え、待ちもなく実に快適だったのですが、戻ってきたらなんかアナウンスしています。聞いてみると、ホンダドライバーの4人は後からやってきたらしい。サーキットビジョンがないとこういうことがわからんのですね。

そして13:30にコースオープン、すぐにレッキのためにマシンがぶっ飛んで来ます。だいたい3周くらいですかね。同じように撮影を続けていた横のお兄さんも休憩していましたが、いきなりマシンが飛んで来たので慌てて準備していました。

しばらくすると上空にホンダジェットがやって来ました。

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そう、ホンダがPRできる場なんですからこういうのをやらないとね。でもできればレーシング方面のPRをやって欲しかった気がします。motoGPバイクとF1が並走できるメーカーなんて他にないわけですから。FIAやリバティがいい顔しないんですかね。

その後、とても国際イベントレベルとは言えない国歌斉唱(頼む方も頼む方なら受ける方も受ける方)がしれっと終わり、スタートを待つこととなります。

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最近毎年天候に悩まされるようになったF1日本グランプリですが、今年も大きな影響がありました。1週間前の台風がそれたので、しばらく来ないといいなと思っていたら、週の初めに雲行きが怪しくなり、ほぼ週末に襲来する予報に。しかも太平洋上で900hPaレベルの猛烈な勢力となり、衰えないまま日本の真ん中にやってくるという最悪のパターン。予想進路は途中でややブレがあったものの、当初予想の日曜ではなく土曜に本州を直撃するということでほぼ進路が確定。とにかく日本近海でも930hPaレベルということで、もしそのままであれば風速が50m/s以上は確実となり、先月の台風同様の被害が、東海〜首都圏で発生するのではないかと危惧されました。もちろん鈴鹿現地や、隣県の筆者近隣が先に大きな影響を受けることになります。

10/11金曜は、台風は接近していたもののなんとか雨は降らず、FP1の山本尚貴選手の走行も無事完了。10/12土曜の台風接近がほぼ確定しており、この日のAMには予選日程の中止とサーキット閉鎖、10/13日曜の予選・決勝同日開催がアナウンスされたため、FP2はほぼ予選シム、10/13日曜AMの予選が中止になる可能性もあることから、FP2が予選結果となることも見越し、各チームともほぼ真剣なランをこなすことになりました。

10/12土曜は予想通り台風が最接近、鈴鹿も影響を受けたはずですが、CIRCUIT WEATHERアプリで見る限りではそこそこの風雨に収まったようです。しかし伊勢では洪水となるなど紙一重で、鈴鹿山脈の反対側になる筆者地元もそれなりの風雨。特に台風通過後の吹き返しはかなりのもので、木の折れる音もするほどでした。23:00ごろようやく収まり、やっと明日のイベントのことを考える余裕が出てきたのですが、すでに被害もかなり報告されており、例年ほどの高揚感はなかったのが実際のところです。

10/13日曜、例年より1時間ほど早く出発しました(同行者1名)。今年はクルマに乗せてもらえることになり、ラクができそうなところ、前夜から台風情報を気にし過ぎたこともあって完全に睡眠不足。出かける前に自宅の被害を確認するなどし、ほとんど被害もなかったことからこの点は問題ありませんでしたが、特に名古屋から東の人々は12日に全く移動できず(新幹線・高速道路が不通)、13日も影響が残ったため、どうやって現地に向かったんだろうと思います。

9:00過ぎには国府町交差点に到着、いつもよりT字路の渋滞が長くなっていました。その先に民間駐車場があるのですが、どうも「満車」の表示が。とりあえず突っ込んでみたものの、あえなく退出となりました。仕方がないのでいくつか当たったもの全てダメ、反対方向に戻りサーキット正面方向で探すも一切なし。仕方なくもう一度国府町交差点方面へ進むと、なんとか1つ工場敷地の民間駐車場があり、突っ込んでみたら、なんとか入れてもらうことができました。しかし前夜の雨の影響か深い水たまりがあり、廃機材が進路を妨げるなど駐車するだけでも苦労。なんとか9:30過ぎには駐車が完了しました。

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チケット売り上げは好調だとは聞いていたものの、この事態は予想せず。しかも台風で客は減っているはずなのに、やはり予選・決勝が見られるとなると、朝からでも繰り出すのでしょうかね。

予選は10:00からなので、急いでサーキットに向かうと、ゲート周辺ではいつも通りなものの、観戦エリアに着いたら大混雑。普段は10:00頃でもまだ空きがあるのに、今回は何重にも列ができるほどになっています。無理やりスペースをこじ開けて観戦場所を確保した次第です。なんとか座った頃に予選が始まりました。

天気はほぼ快晴ですが、何と言っても風が強い。普段から風の強いところではありますが、尋常ではなく風が強い状態です。凪の時間帯もあるものの、突風が来るといろんなものが飛ばされそうな勢いです。しかしコース上にものが落ちるようなことはありませんでした。

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AMから対岸の席がこんなに埋まっているのは最近では見たことないです。

予選Q1開始早々KUBがクラッシュで赤旗。どうも風の影響でスピンしたようです。しばらくのちに再開、するとまたMAGがクラッシュ。これは自走できたようでリアウイングをぶら下げています。結構危ない。

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そんなことでなかなかQ1は進まず、各車一斉にタイムアタックで大混雑。

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なかなか速さを感じさせるフェラーリ勢、LECの力走。どこがどうということではなく全体的にバランスが良い感じ。あとで気が付きましたがリアウイングから縮流が伸びています。そんなに湿度高かったかな?60%くらいと聞いていたような。とにかくものすごい風で、ここはほぼ向かい風になるポイントです。

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VETはレコノサンスでもぶっ飛ばして来ることが多いですが、Q1の出だしでも最初からガンガンきます。

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配色的に好みではないですが非常に美しく見えるレーシングポイント勢。今年はサイドポンツーン後部が平面的になって寝ているので、BWTの文字がものすごく大きく見えます。

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ルノー勢はいるのかいないのかわからない感じ。ワークスでここまで存在感のないのも珍しい。

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予選中にも関わらず中段のポジションどりは熾烈。わりと今年の傾向でもあります。

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HAAS勢はあまり目立たず。カラーリングはこのままのほうがいいかも。でも来年はもとに戻るでしょう。

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マクラーレンのルノーエンジンは他と違う音がしていましたが何だったのかな。わりとこぢんまりした走り。NORのフィニッシュライン内回り走法はやや驚き。まあトライはいいんじゃないですか。

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KVYはあまり印象なし。レーシングポイント勢同様、サイドポンツーン後端が平ら。昔はここにエキパイの入る場所があったものですが...

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GASの激走。Q3まで残り、8番手を確保。走り慣れている鈴鹿ということもあるのかな。

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今回もサプライズはALBで、VERと全くの同タイム、どうやらミスもあったらしく、それがなければ初鈴鹿でVERを超える結果だった可能性があります。まあ驚速というほどの感じはありませんが、VERの評価が高いので、それに肉薄しているという意味合いでしょう。

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VERは全体的な流れが今ひとつ。FP1-2からの流れが消えてしまい、期待されたほどの予選順位とはならず。RB自体、そんな速いか?という感じでいまひとつ迫力なし。RB15はカウルが薄皮のようで、ラジエーターの造形が浮き出ているように見えます。

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HAMはラストでしたがフェラーリ勢やBOTを上回ることはできず今年ワーストの4位。ただしスプーンの旋回は非常に滑らかです。これは去年と一緒。BOTは去年同様そつのない走り。

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時の人LECはわずかにおよばず、スプーン付近ではややワイドなラインだったような。

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驚速ポールはVET。ほとんどブレーキングなしの走りだったようです。1分26秒台には届かなかったもののコースレコードは更新しました。Q1-Q2の出方を見ると26秒台は出ないだろうと話していたのですが、あとわずかでした。あとで放送を確認したら、メインストレートでは330km/h程度、スプーン入り口では290km/h程度出ていたようです。とにかく風が強く、好条件として利用できた場合はうまくいってコースレコードも出たということではないでしょうか。

フェラーリ勢の1-2ということで、順当に行けば面白くなりそうだったのですが、「予選はいいんだけどね」。決勝は何かしでかして、捲られるんじゃないのという予想をしていました。

ということで、AMでこれだけ走ってくれたので撮影的にはかなり満足です。むしろ撮りすぎでメモリカードの残が心配。レースよりは車間が空いていますが、次々と走行が見られてかなりトクをしました。まだ完全な逆光とまではいかず、いつもとはやや違う陰影が感じられます。まあそれでもやはりフェラーリとレッドブルのつや消しはなんとかしてもらいたいところ。よく考えるとメルセデスも金属表面的な処理なのでつや消しに近いかも。グロス処理なら以前のマクラーレンのような鏡面になるはずですからね。

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イベントは滞りなく進行し、14:10からのレーススタートを待ちます。Lエリアの観客は目視でだいたい2割増程度かと。外国人客はそれほど目立ちません。若年層が増えたという印象もなく、単なる観客増のように思えます。

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フェルスタッペンの応援旗も揚がります。来年はもっとすごいことになるのかも。もっとも母親は、息子をベルギー人だと主張しているようですがね。

これ以降、画像はすべてレース時のものです(順不同)。

初めて観たHALO付きマシンですが、離れていることもあってか全体のプロポーションにさほど影響しているようには見えません。まあこれはこれかいなと。どっちかというと撮影時にヘルメットが隠れやすくなるという問題のほうが大きい。プロカメラマンじゃないので観戦ポイントを動きながら撮影するわけでもなく(あまり動くなと言われるしね)、固定位置からの撮影だと本当にピンポイントでシールドが見えるかどうかくらいの感じになります。まあ安全のためということでしゃあないでしょう。どっちかというとミラーも邪魔な位置です。

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レコノサンスラップはルノーが先頭だったかな。ヒュルケンベングはいまいち波に乗れていないというか、ここのところやや精彩を欠いています。こんな位置のドライバーじゃないはず。

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サインツは入賞したものの印象薄し。ルノー自体が今年をあきらめている印象。

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見納めのアロンソはスプーン出口が毎度安定せず。

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アロンソ同様、さほど速くないのに走りに安定感を欠くバンドーン。ここでも、マシンの進歩がないという意見をはっきり口にしています。スプーン2がヨレヨレ。

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ストロールは特筆すべき点なし。

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ペレスは堅実な走りだったもののいまひとつ印象なし。

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オコンは妙に細かいペナルティでグリッドダウン、そこからは地道な走り。

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FP・予選時に振動トラブルがあり対策を施したものの、グリッド上でFIAから元に戻せとの指示があり、やむなく対策を外したトロ・ロッソ勢。ガスリーも心中穏やかではなかったでしょう。

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その後も不可解なタイヤ戦略等で順位を落とし、入賞ならず。来年はたぶん変わってくるでしょう。

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せっかくの予選順位をふいにしたハートレイ。振動問題が影響したのかどうか。

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グロージャンは比較的力強い走りで、終盤順位を落としたものの入賞。鈴鹿はいつもそこそこなのでは。

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各方面から攻撃されたルクレール。マグヌッセンの進路変更で追突、SC中にエリクソンに追突されるなど散々。来年フェラーリが失速しなければ上位にいるでしょう。

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エリクソンは慣れているはずの鈴鹿でいまひとつ。

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もう完全にサポートに徹していたボッタス。走りを見ていても無理をせず一定の間隔でハミルトンのあとに付けていることがわかります。チャンプが決まるまではこれで行くしかないのでしょう。

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最初から見なくても結果がわかっているハミルトンの走り。去年より無理せず後続との差をコントロールした走りに見えました。実際あまり国際映像に映らなかったとか。

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完全にとっちらかった印象のフェラーリ勢。予選戦略ミス、アクシデント、ドライビングミスなど、よく5-6位に戻ったなというほどの惨状でした。鈴鹿観戦するようになってから、ほとんどフェラーリが優勝を争うポジションで走っているところを観たことがないんですけどね。去年と今年はそうあるべき、またはそうできるマシンなのに、シリーズ後半になってくるとガクッとチーム力が落ちる印象があります。

あとなぜか、今年はマシンが美しいとは思わなかったのも例年と違うところ。タバコ屋の妙なキャンペーンロゴがよくないのでは。チーム代表が元タバコ屋の人で、しかし今年で辞めてサッカー界へ移籍との話が出ていますが、この後始末はどうなるのかな。

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おっとそういえばMARTINIも今年で見納めですね。

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今回のキーマンであるフェルスタッペン。シケインでのライコネンとの絡みはまあペナルティやむなしか。コースに戻るといっても後続を押し出す感じだったのでね。あれはシケインカットでいいし、カットでアドバンテージを得なければいいだけ。スプーンでのベッテルとの絡みはちょうど見ていなかったので動画で確認したのですが、まあレーシングアクシデントかなと。ベッテルが失ったもののほうが遥かに大きいでしょう。

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DotDのリカルド。予選ではトラブルでQ2落ちのところ、いろいろなタイミングを生かして4位まで上がりました。

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メルセデスのランデブー。まあ完全に余裕の勝利、レースだったのか、というくらい。ボッタスは最終戦までに1勝をと思っているだろうし、実際勝たせるでしょう。それもどうなのかだけど。

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改めて見るとすごいレーキ角だな。

全体として、レースウィークの天候が不安定で、決勝もメルセデス以外は荒れ荒れ、なんとなく散漫なレースだったかと。しかしなぜか去年より速く感じ、音も大きく感じました。日差しと寝不足で体力が奪われたからかな...レジェンドF1の方も台数があったのでなかなかの音量と音質だったし、決勝レースはそれとは比べ物にならない速さが体感でき、わりとF1らしいレースだったなという印象です。昔に比べると1周がかなり早くなっているので、レース自体も短く感じます。鈴鹿の予選平均時速が240km/hを越えるというと、昔のモンツァやホッケン並みで、隔世の感があります。

観客は決勝日で13,000人増、3日合計で28,000人増。これは子供半額などの対策の結果かもしれず、単純計算で1人5,000円とすると1億4000万の売上増、その程度だとモビリティランドの収益改善とまではいかなかったかも。まあ来年はさらに増えるでしょう。阿蘭陀方面からうるさいのも来そうだな。

気になった点として、チケット2人分買って専用クリアファイルが1つしかなく、あとでの入手もできないなど、細かな「なにそれ」もあるものの、イベント内容としてはだいたい問題なかったんじゃないでしょうかね。

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