出ると言われて早20余年。日本公演前という、あまりに首尾よく以前なら考えられないようなタイミング(チケットセールスには遅いか...)で新作がリリースされました。
同時に公式サイトがリニューアルされダウンロード販売が開始。この流れはいいと思います。プロモーションなんてファンがやるからいいよ。iTunesには出していいと思うけど、ディストリビューション経由でないと難しいから避けたのかな。
一聴すると、今の音とは思いにくい。ケヴィン本人は新しく生まれ変わったように言っているようですが、リー・メイヴァースのごとく昔の曲を今までアレンジしていただろ、というようなつくりです。プロダクションは当然いまのレベル。
非常にわかりにくいのでカラーをシフトしてみると...
結局よくわからない。
やはり"Loveless"はRight time,right place,right peopleなものだったんだなと痛感します。でもたぶん愛でる人は多いだろうから、これから毎年来るんじゃないだろうか。
あとで実物CDを買う可能性を考えて、24bit WAVEオーディオ版を購入。PCのオーディオI/Fレベルでもディテールの再現が違うように感じられます。もっともこういう音楽の場合、聴感上のダイナミックレンジがそんなに広いわけではないので、別にAACでもいいかな〜と思いますが。
無理やり「あれと似てる」とこじつけますと...
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She Found Now
The Verveが"Sometimes"をプレイしているような感じ。 -
Only Tomorrow
Medicineっぽい。でもしばらく経つとこの曲がいちばん頭のなかに残っている。 -
Who Sees You
"I Only Said"のようなボーカルが特徴。Lovelessに近い。 -
Is This and Yes
Stereolabっぽい。というかそのもの。 -
If I am
今回いちばんメロがドリーミーな曲。オールドスタンダードから持ってきたようなメロがよく、こうこなくっちゃという曲。ただ、以前より性的な感覚は薄い。 -
New You
先行公開されていた曲。"All the Time..."あたりに通じるものがある。 -
In Another Way
ケヴィン本人によると古い曲らしい。ドラムループに聞こえるがコルムが叩いているそうで。そこに目一杯ギターをかぶせてある。珍しくギターがリードパートになっている。ギタリストソロ的。 -
Nothing Is
パワフルなリフが最後まで続く。 -
Wonder 2
ジャングル風なので93〜95年ごろのアイデアの曲か?それを除くとかなり意欲的でStormyな曲。個人的にはSteve Vaiの"Love Secrets"に似ているなと思った。
やはりこのアルバムは1995年ごろに出ているべきだった内容といえるのでは。"Loveless"があんなに短く感じる(実際短いけど)のに1曲1曲は十分な尺があるように思えるのに対して、全体的に長く感じてしまうのは聴き始めだからか。9曲なんですね。それもまた50分以内と、ほとんど同じ。うん、やっぱり50分以内でいいですよ。15曲も16曲も必要なし。2〜3年に1枚なんてことでなくていいので、7〜8年に1枚、50分以内10曲程度で十分な気がします。そのへんはやはりわかっている人たちだな。
2/6(Wed) 大阪公演 なんばHatch のライブレポートはこちらから。
その後...Amazonでも販売がスタートしました。
「人気」ってのがなんとも。そんなに人気なのか...ほんと隔世の感あり。
でもこれくらい時間があくと、フォロワーに似てしまうという問題がありますなあ。Ifwhenなんかはそのものですな。