14:00から決勝がスタートしました。路面は意外と早く乾き、一部ダンプもあるように見えましたが走行ラインは問題なく、全車ドライタイヤでスタート。混乱なく隊列が進みます。スプーンカーブでLAWが若干乱れ、そこをTSUが突いて1UP。一昨年の逆ですね。最後尾STRまでほとんど差がなく通り過ぎます。
レース展開は既報の通りほとんど動きなく、性能差があると思われた状況にもかかわらずVERがトップを守りきりました。レースに関しては以上。
ALOはあまり目立たないながら老獪に走りきりました。しかし今年のAstonMartinは全くパッとしない。Newey効果が出てくるのは後半戦以降でしょうか。マシンもなんとなく攻めが見られず、2026年に向けてセーブしているのかも。
STRも予選から精彩なし、唯一のラップ遅れです。スプーン手前からリフトオフしていたのがよくわかりました。鈴鹿イヤなのか説あり。
ALBもあまり目立たず。Williamsのカラーリバリーは洗練されてきましたが、全面青というのがどうも鈍重に見えます。普通寒色系はそうならないはずなんですけど。白地部分を効果的に足すと速そうにに見えると思うんですが。
SAIは国歌斉唱に遅刻で罰金。やや精彩を欠いています。
OCOはいまひとつ伸びず。HAASは日本GP専用リバリーですが、まあこれはチーム代表のホームということもあるんでしょうけど、個人的にはちょっと日本に媚びすぎな気も。
対照的にBEAはポイントゲット。よくやった方の新人です。
トップチームで目立たなかった代表格LEC。次戦でアップデートらしく我慢のレースか。
HAMも同様。ただし走りはシャープだったように見えました。
ここのところ毎年落ち着いた新人が現れますが、ANTもその部類で、やけにスタートタイヤで引っ張っていました。これにより最年少リードラップと最年少FLを記録。残念ながら最年少優勝は日本GPで達成できず、VERの記録が守られることに。
RUSは堅実なレース。たぶんこれ以上は難しかったのでしょう。予選のRUSオンボードで、1コーナーが6G、スプーン1でも5.5Gという表示があり、ものすごいことになってきています。LAWによるとS字で首がちぎれそうだとか。
DOOはフリー走行で大クラッシュがありよく大丈夫だったものです。多少影響はあってレース後自力でマシンから出るのが難しかった模様。今回で見納めか。
GASは今回は非常に地味。今年のAlpineのカラー、個人的にはなかなかよいと思ってます。
HULもほとんど空気。
BORも。まあとにかくザウバーの2人は来年のAUDIでどうなるかです。
HADは初ポイント獲得。オッサンのような風貌ですがかなり無邪気なところがあります。RBの特性もあるでしょうが、とっちらかることなくきちんとまとめてきたのは偉い。
LAWはRBRよりはコントロールできるクルマになったようですが、例のストラテジーにより下位に沈む結果。RBでも苦労しそうな予感。予選はたまにQ3まで来るのでは。
トップコンテンダーMCLは異様なマシンで登場。前後サス設計がかなりキワモノだそうで、前から言われているフレキシブルウイングやフロアとの合わせ技なのでしょう。それとひときわ低いエンジンフードが目につきます。他のメルセデスエンジンチームにはこのような傾向は見られません(アストンがやや低いか)。しかしごくわずかな予選の差でRBRのダーティエアを浴びる位置となってしまい、NORもどうにも追いつけなかった模様です。
PIAは最終盤でどんどんNORに迫っていましたが、抜けるほどの差ではなく3位で終了です。3位が多いとポイント差のリカバーがなかなか難しい。
劣勢を跳ね返したVER。諸条件がうまく傾いたこともあったでしょう。どうも落ち着き払った言動などから、来年以降の去就がほぼ決まっているのではないか。緑色のスーツになりそうな予感です。この専用リバリーは、まあ前から決まってたんでしょうけど、個人的にはRBRらしさのあるブルーの方がよかったかな。二度とHONDAの文字が書かれないのなら、よしとすべきなのか。
TSUは健闘したものの、予選順位が悪すぎました。今年の拮抗した状況では、どんどん上がって来るのは、特に鈴鹿では難しいようです。
おおむねこのようなVER-NOR-PIAの図が続きました。
アクシデントが全くなく、全車完走のスピーディーレースでした。前にも全車完走はあったな。まあそれはそれです。現地観戦はレース展開というよりF1を観るということが主目的なので、結果はオマケのようなものです。まあもう少しTSUには好結果を期待した人が多かったでしょうけどね。来年はテクニカルが大きく変わるので果たしてどうなるか。TSUがホンダドライバーではなくなったとして、出場があるのかどうか、現時点では全くわかりません。AstonMartinが急に速くなることがあるのかなど。
イベントとしては、やや鈴鹿独自のところがなくなりつつあるのが心配ではあります。