F1 日本グランプリ 2023 (鈴鹿サーキット) その2

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そしてレースがスタートしました。路温が40何度という話でしたが、スプーン周辺は陽が当たり続けており、気温はまだしも路温が40度台とは思えないほどの状況です。もうこの頃から、足が「熱い」ではなく「痛い」に変わっていました。

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スタートではVERとPIAが出遅れてNORが前に出ようとしたところ、ドカンと牽制が入り、VERがポジションキープ。トップ10内でもLECの動きが悪く蓋をしたためにSAIがワイドに動きPERとHAMが接触、後方でも大きめの接触があり、最近多い流れです。鈴鹿で接触のないスタートが珍しいくらいになってきたのではないですかね。

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1コーナー手前でデブリ多数ということで早速SCが入りました。その前にLAWがTSUをパスしており、デグナーからスプーンまで競り合っていたようで、デグナー2では接触寸前、スプーン2でもほぼ押し出すような格好になっていましたが、ここでSCによるスローダウンが入ったため一旦ポジションキープとなった模様。

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スタートでの他車接触のあおりを食ったZHO。

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マシンが走っている時にデブリ処理でマーシャルを入れてしまったらしく、かなり危ないシーンがあったようです。レースコントロールに問題があったのではないかと。

BOTはスタートで接触損傷があり、復帰した後にさらにSARに突っ込まれてAlfaromeoは大損害。

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このカラーリングもたぶん見納めでしょう。

SARは予選で新人にありがちなクラッシュを起こし、マシン修復が大変だったためにピットスタート。後で聞くとその時点でペナルティも出ていたとか。ここのところ失敗も多く、多少焦りもあったかもしれません。ただ、スプーンで見る限り、かなりスムーズなドライブができているように見えました。流れるようなコースなら速いのかも。

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Gulfカラーでなくてもよかったんだけど。

Ferrari勢はトップには届かないものの堅実に上位を走っていました。

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キレイですが赤がくすんで出やすく、やっぱりツヤあり塗装の方がいいんだけどな。

ALPINE勢は初日からあまり目立たなかったのが、地道に走りダブル入賞です。以前から鈴鹿ではそんな感じのことが多い。

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RUSは1ストップ戦略で大事に走っていたようですが、この暑さではハードタイヤも終盤苦しく、SAIに追われると結局抜かれました。前のHAMのDRSを利用してディフェンスする作戦も不発に終わったようです。そもそもタイヤが残っていない。

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角田くんは終始競っている印象がありました。まずスタートタイヤがソフトで、この時点で厳しいなと。蹴り出しよく出て早めのピットインでオフセットを作り、状況に応じて戦略変更、となればよいのですが、たぶんグダグダ戦略になるだろうと思っていたらその通りに。

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一度アンダーカットでLAWの前に出たにもかかわらず、その後逆転され随分長い間LAWが角田くんを蓋しているなと思って見ていました。ただ抜けるほど接近できていたわけでもなく難しいところ。どうやらチーム戦略で角田くんのピットインを遅らせ、わざわざLAWの後ろに置いたようなので、それなりの意図があるんでしょう。知らんけど

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LAWはSF最終戦で大湯とか日本勢に徹底的に蓋されるんじゃないかな。ここはひとつおとなしくしておき、SFで逆転チャンプのほうが損して得取れになったのでは?

HAAS勢はあまり目立たず。

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HAMもレースでは目立たず。

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ALOはスタートでごぼう抜きし、いいところを走っていたようですが、その後トレインの中に閉じ込められる時間も長かった。「こんなところに出すな」とピット戦略に怒っていたようです。クルマの限界かも。

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アストンAMR23は美しいカラーリングで写真映えするかなと思っていたのですが、太陽光線が強すぎる条件だとメタリックグリーンが拡散するのかな。適度な明るさのところの方がよく見えるのかもしれません。

PIA、やはり今回の注目はこの人でしょう。決勝では1ポジションダウンでしたが、しぶとくNORについて行っていたし、初表彰台が鈴鹿というのも、ミカ・ハッキネンを思い起こします。ハッキネンの場合、はじめの頃はかなり荒っぽかったので、やはりライコネン型かな。今後が楽しみです。

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ということでVERの優勝とMCL勢のダブル表彰台で終わりました。この頃には足の痛みがかなりひどくなっており、ほぼ火傷状態に。靴を脱げばよかったんでしょうけど地べた座りだったので足もとにあまり余裕がなく、ヒリヒリする足を少し引きずりながら駐車場に戻りました。ここまでひどくなったのはこれまでなかったことです。

臨時駐車場の出口が狭いので、渋滞を心配していましたが、全くそんなことはなくスムーズに出ることができました。r144の7-11前が多少混んだ程度です(これも手前の抜け道でバイパス可能)。ドラッグストアで冷却シートを買って貼り付け、次いで昔々のバス旅行では必ず立ち寄った名阪関ドライブインでお買い物。チームウェア勢がかなりの数いました。しかし!赤福が売り切れとのこと。筆者は買う予定はなかったものの、同行者が残念がっていました。他の客も結構残念がっていて、日本GPの時に赤福を多めに仕入れないとはどういうこと?と思いましたね。売れるに決まっているのに。過去に売れ残ったのかな?新名神鈴鹿PAに持っていかれたとか?

その後、さらに関の道の駅まで足を伸ばし、関ノ戸やら地場のお土産を買い、帰路へつきました。サーキットではほとんど買い物しませんけど、一応地域振興には役立ったんじゃないでしょうか。

今年は決勝日10万人超、3日間でも22.2万人と、2009年の復帰以降最多観客だったようです。シリーズ戦況からはそれほど激しいバトルは期待できないのに、客が増えるのは不思議な感じです。なおスプーンカーブ付近はつめつめという感じにはならず、何とトイレもフリーパスで一切渋滞なし。常設・仮設の観戦席の方がきっちり埋まったんではないでしょうか、これはテレビを見ていても金曜から埋まっていたのでよくわかります。

自宅からもさほど遠くなく、オリンピッククラスの世界戦を1日あたり3500円程度で見られるという、こんなにお得なイベントもなかなかないと思います。外国人客はまあまあいましたが、スプーン席は遠いのでそれほどでもなく。でも今ならチケットはかなり安く感じるでしょうね。Orange Armyはおらず、HAMファンが大きな声を出していました。

スプーンLエリアにいた、土手の中腹に座る元ヤクルト宮本似のオッサンと、あとからやってきたツガーさん似のオッサン、毎年見るような気がするな。やはりスプーンエリアは通好みのオッサン(ただし安く観るぞ)の場所なのです。少なくとも大金持ちはいません。428が買えるくらいの小金持ちはいるけど。本物の津川さんが来てくれて、YT生実況なんかあると嬉しいんだけどな。遠いわな...

カメラマンエリア外で大口径構える是非の話がありますが、少なくとも筆者の行動範囲では邪魔とは思わなかった。席でカメラ構えるのはどうか(スマホでいいやろ的な) 、という意見に至っては、それがダメならもう現地観戦はしませんけどね。

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