F1 日本グランプリ 2019 (鈴鹿サーキット) その3

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今年はさほど待つこともなく決勝がやってきました。予選からの撮影画像を消しまくっていたらすぐに次の走行がやってきます。ドラパレ、レッキ、各種セレモニーが終わったら、いよいよフォーメーションラップです。

スタート直後、何かあったようですがそれはわからず、そのすぐ後に実況ピエール北川氏の悲鳴が。VERがスピンということはわかりました。筆者は撮影していて気づかなかったですが、LECのフロントウィングが破損していると同行者が指摘し、VETにもなんらかの問題があるらしいなど、きれいなスタートとは言えない状況。結局フェラーリが自滅し、BOTが独走するような形となりました。

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NORはあまり目立っていなかったような。どちらかというとSAIの方が上位を単独走、しかしスプーン手前ではかなりリフトしていた印象があります。

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HAAS勢もいまひとつ目立たず。

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RENAULT勢は予選からダメでもっと目立たず。最終的にはLECのペナルティなどもありダブル入賞ですが、ブレーキシステムの違法性が審議中とのこと。

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PERは最後GASと絡んだらしいですが、詳しくは帰ってからようやく確認しました。

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KVYはいまいちパッとしない結果。

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スタートで出遅れたALBはなんとか挽回し4位入賞。走りそのものはまあ普通だったかな。

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GASは比較的よく頑張っていたと思います。中段は団子になっていて、4〜5台で格闘していました。

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今回のGPをイマイチなものにした張本人LECですが、ウイング交換後はよく追い上げました。これも後で知りましたが破損したウイングをストレートで飛ばしてばら撒き、HAMのマシンに直撃したとか、NORのブレーキダクトにLECのデブリが挟まったとか、かなりとっちらかったようです。なおかつ130Rで折れそうなミラーを片手で持ちながらの運転など、只者ではない感性を見せてくれました。

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VETがスタートさえ決めていればかなり違った展開だったと思われます。下り坂でのスタートは今のF1でもかなり難しいのかも。

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BOTがピットインしたことでHAMがトップとなり、しかも後続との差が詰まりません。これはポジションキープ指令が出て、このままフィニッシュだろうと思って順位を見ると、いつのまにかHAMがピットインしてVETの後ろに入りました。ペースダウンの様子はなかったので不思議でしたが、チーム側はタイヤが持たないと判断したそうで(そういうことにしたんでしょう)。ここから追い上げで、しかもすぐにVETとの差が詰まりました。これは時間の問題と思われたところ、なかなかそれ以上に差が詰まらず最終盤へ。結局抜くことはできず、BOT-VET-HAMの順でフィニッシュとなりました。

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BOTは序盤の勢いを考えると無理なく勝てそうだったところで一旦下がり、HAMのピットインで元に戻した感のある戦略でした。

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このバージボード付近の造形は驚愕の複雑さ。一体どんな空気の流れになるのやら。しかし純粋な速さではフェラーリがやや優っているようで、この日の相当な強風でも速さは変わらないので、パワー+適切なOutwashができているのかも。メルセデスの造形では、かなり横風の影響を受けそうです。もっとも、レースペースの安定度を見ると、レッドブル方面のハイレーキマシンほどの悪影響はなかった模様。

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予選のクラッシュの影響か、勝手にフロントウィングを元に戻された影響か、ドンケツを守ったKUB。完全にスピードを抜いていて、とにかくフィニッシュまで持ってきたという感じ。F1はこれで最後でしょうかね。もしかするとこのGPが最後なのかも。

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今年のレースは期待されていたフェラーリやホンダがスタートであっさり出遅れたため、1週目の段階で観客に「ああ...」という雰囲気がありました。セーフティーカーもなく、リタイアもVERのみということで、あまり動きがなかったですが、終盤HAMの謎ピットインがあり、VETを猛追する展開になったので、急に見どころができた感じ。たぶん抜くだろうと思っていたのですが結局抜けず、残り周回数を確認していたのですが、PERのクラッシュの報はあったものの、「え?」と感じるほど早くチェッカーになりました。

あとで確認すると、チェッカーが1周早く出てしまったようです。電子チェッカーということで、よくある有名人が間違ってチェッカーを振った例とは違うようですが、手違いが重なったとのこと。

またLECとVERの接触やVETのスタートミスはスプーンではあまりよくわからなかったので、どことなく「あれ?」という感じで進んだレースでした。まあしかし、中段グループの激闘は見ていてもよくわかり、意外とスプーン進入でのオーバーテイクが多かったこともあり、見応えはあったんじゃないでしょうか。

とにかく風が強く、そのへんのものが飛ばされそうになるほどで、おそらく瞬間最大15m/sくらい、平均で6-7m/sくらいだったでしょう。そのわりには意外とスピン等も少なく、最後まで生き残るクルマが多かったようです。鈴鹿お初のNORやGIOあたりはやらかすかと思ったら意外と手堅かった。

来年は現行レギュレーションの最終年、場合によっては2021レギュレーションがメーカーの利益に合わず、特にルノーやホンダなどに撤退の可能性も見えてきています。国内的にはオリンピックが終わって宴のあととなり、3連休ではなく、また1ヵ月後にWRCを控えるなど、集客の条件は今年より悪化しますが、埋没しないようにPRしてもらいたいものです。

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