ドイツGPあたりから雲行きが怪しく、イタリアGPでほぼ雌雄が決したと感じられたF1 2018シリーズ。シンガポールGPでの大失速と、前日予選でのギャンブル大失敗など、フェラーリが通称「俺達」を逐一決行してしまったこともあり、ほぼ消化試合と考えてよさそうな雰囲気で日本GPを観戦することになりました(同行者1名)。
折しも台風24号が1週間前に現地付近を通過し、台風25号が当初は決勝日に日本を通過する予定、これは大変なことになったと思いましたが、その後やや動きが早まった上に進路が北にずれたため、当日は晴れ予報となっていました。
また鈴鹿での開催も30回目の節目ではあるものの、年々低下する観客数により収益は悪化、主催者モビリティランドと興行権者リバティ・メディアとの調整が難航しているとの報もありましたが、イタリアGPで契約更新が発表され、2021年までの契約となったこと、さらに30回記念での特別プラチケットやイベントなど、それなりの話題となっていたと言えます。
午前7:25、自宅を出発。例年よりかなり早いのですが、今年はレジェンドF1という旧マシンのデモラン(どちらかというとSound of ENGINEでおなじみの企画の流用)が10:25からあるため、これに間に合わせるために早めに出ることにしました。予報では雨ではなかったはずが、滋賀県内は曇一時雨の状態、しかし新名神鈴鹿トンネルを越えて三重県側に出た瞬間に青空となり、いきなり太陽光線が直撃して体が加熱されるなど、またあの暑さか、という予測のもと、現地に到着しました。
駐車場はここ数年と同じ運送屋さん。「まだ入(い)れるのかえ?」と不穏な発言もあったものの空きはあり、なんとか停めることはできました。ただ来年以降、観客が増えるようだと事前予約なども必要なのかも。
その国府町交差点にはコンビニができていました。レース時はいいけど普段はどうなんだろ、と要らぬ心配をしましたが、このバイパス道路の通行量も増えているのかもしれません。パイパス側からは入れないように見えましたけれども。
台風通過後ということでやや風はあるものの、非常によく晴れています。
ま、とにかく暑い。過去に何度も経験しているのでわかっていることですが、日焼け止めもそれほど役に立ちません。Lエリアはサーキット中おそらく3番目に進入速度の速いスプーンカーブ入口なので、そこからの急減速とコーナリング技術が大変よくわかります。1〜2コーナー席より近いはずだし通過時間も長く、撮影にも適しているのですが、10月の太陽はほぼ真上を多少右に動くだけで、レースが終わるまで紫外線を浴び続けることになります。
ただMやNとなると撮影ポイントが限られるので、あまり好き勝手なこともできず難しいところ。毎回アンケートに書きますが、カメラマンエリア広すぎ。なんでも、西エリア券は完売したそうですが、早めに終了したらしく、その理由は、スプーンエリアへの混雑集中を避けるためとか。毎年ここに座っている我々としてはとてもありがたいのですが、カメラマンエリアを左右30mほど削ったら、もう少し余裕があるんだけどなと。
観戦ありがとうございました!西エリアは自由席なので、人気の特に高いスプーンなどにお客様が集中する傾向があり、これ以上販売すると一部エリアの観戦環境悪化の恐れがあるため現状ではぴっちり全部埋まるまでの販売はしない方針としております。#1さんに質問 #F1jp https://t.co/5rQ3cXu1Bp
-- (・1・)<1さん (@suzuka_live) 2018年10月8日エリア内で撮影者が窮屈な思いをしているならわかりますけど、ほとんど誰もいないでしょ。「カメラマン優先エリア」とかにして、もっと削ってもいいと思うんですが、毎年変わりませんね。
そろそろレジェンドF1のデモランだと用意していたところ、なにやら地面がグラグラします。注意して観察すると、やはり揺れていて、これは地震だとわかりました。それほどの揺れではないのですが、出先での地震は不安なものです。早速調べると、愛知県東部が震源で、長野の一部では震度4だとか。現地は震度2だったようです。ちょっとあせりました。何せ海が近いところなもので。東南海地震が来たら、地割れどころでは済まないかもしれません。津波は標高からいってまず問題ないと思いますが。
そうこうしているうちにレジェンドF1のデモランが始まりました。今年は30回記念ということで、元F1ドライバーも多数呼び、マシンもかなりの台数。特にフェラーリは248F1・F2005・F10・F187と、よく集まりました。最近デモランでよく走るF2003-GAは今回は来なかったようで。その他マクラーレンMP4/6やロータス100T、ティレル019など、この手のデモランでの常連ももちろん走ります。あと特別なマシンとしてはメルセデス博物館からお越しのMP4-13に、鈴鹿戴冠のミカ・ハッキネンが搭乗するスペシャル企画、直前に決まったAGS JH23など。ラルース・ローラLC90とフェラーリ412T2は直前にキャンセルとなりました。V12は整備も大変。
Sound of ENGINEイベントでの同様企画もあり、人気があると踏んだのでしょうか。ここ数年はホンダ系マシンと019が多かったので、NAマルチシリンダーマシンが多数揃うのはとても良い感じです。ぐずるマシンも多いと思われ、進行がとても大変でしょうが、できれば続けてほしいものです。ウィリアムズFW18なども鈴鹿戴冠マシンですのでカモンです。
248F1のフェリペ・マッサ。一部で妙な人気があり、早くからフェラーリピットでよく映っていましたが、デモランでも先頭でレーススピードに近い走りです。まあほぼ現役ですからね。
F2005はオーナードライバーによる走行。そのわりにはそこそこ引っ張っていました。ノーズが長く見える。
F10もオーナードライバーによる走行。モンツァやスパでもよく走っているようですが同じ個体かな。
ジャン・アレジによるF187ドライブ。どちらかというと地味ですが、ホームストレートではかなりの爆音に聞こえるはずです。息子のジュリアーノとともにフェラーリピットでよく映っていました。そのうちルクレールとアレジとか、アレジとミック・シューマッハとか、そういう組み合わせになるんでしょうか。
メルセデス博物館からお越しのMP4-13。今見るとかなりのショートホイールベースでナローボディです。いや、当時はロングに振ってきたはずだったんだけど。さすがに動態車両でもベリリウム合金は除去してあるよねえ?フェラーリよりは激しい金属音だった気が。粘りのある金属だということで薄くできるのかな。とはいえ金属粉が飛んだらさすがに公害レベルですからねえ。
AGS JH23。シンプルな造形です。どっちかというとカブリエル・タルクィーニが苦労していたJH25あたりを希望。
その他中嶋さんの100Tとか亜久里さんのベネトンB189、佐藤琢磨選手のMP4/6もあり、佐藤選手の場合セナ足を再現するとのことで確かにババババという小刻みな音になっていたような。しかしセミATになってからでも25年以上経つわけで、オッサン向けのネタですね。
レジェンドF1は周回数ではなく時間枠での走行で、走りたい・走れるマシン・ドライバーは何周でもということだったので、これは良かったと思います。しかしドライバーが持たない(亜久里氏)との説もあり、脱落するマシンもありました。019はDFV不調のため最初から走れず。
この企画の影響で今年はSuper FJがなくなり、次はポルシェカップ、スプーン付近ではおとなしい展開でした。
しばらくの待ち時間の間に食事を。今年は6年ぶりに売店でものを買いました。なんか今年は買ってみようという気になったので。
焼肉ランチ、並780円也。豚バラとキャベツで回鍋肉みたいな感じの具が丼になっているような内容です。意外と腹一杯になります。
そうこうしているうちにドライバーズパレードが始まります(画像は順不同)。今年はアパッチヘリの飛行もなく、サポートレースも1つ減ったわりには、比較的次々進行していくような気がします。寝不足で頭が追いついていないのか...
トップはエリクソン。一応、見納めですね。
アロンソ。一応、見納め。
バンドーン。見納め...
来年からフェラーリのルクレール。ここのところややとっちらかり気味。
どうも子供っぽく見えるガスリー。このあとFIAとチームとの間でいろいろモメるとは。
予選6位で大喜びのハートレイ。
いまいちうまく行かなかったヒュルケンベルグ。どうも来季リカルド加入決定以降、あまり走りに冴えがないような。
グロージャンは免停を控えセーブモードか。
フェラーリのライコネンとしては見納め。しかしなぁ。あぁのライコネンがこうして手を振っているとはなぁ。ひぇぇ
サインツはやや影が薄く...
ストロール。今年はクルマ(レースカー)がいまいち。
なんかクルマの中でダンスしていたらしいハミルトンはこのあたりではおとなしく。まあ余裕ですな。
マグヌッセン。なにをやらかすか...
来年はどうか?のシロトキン。クルマが良ければねえ。
ここ数年鈴鹿で表彰台が続くフェルスタッペン。旗も立つほどファンがいます。近くで誰か吠えていたぞ。これから毎年ああなるのか?
前戦ロシアではイヤぁなチームプレーを強要されたボッタス。まあここでも同じようなものでしょう。最初から抵抗しない。
すっかり中堅どころで地盤を固めたペレス。
来年は1回休みになりそうなオコン。185cmあるはずなのに足細いわ。
毎年ゴキゲンのリカルド。予選後は吠えてましたけど。
ベッテルを撮ろうとしたらカメラが苦しんだために正面ショットを押さえられず。しかしその後、スプーンアウト側にクルマが停車。去年も確か不調になっていたので、ついてないなあと思っていたら、ドライバー交代となり、自らの運転で他を抜きまくるという状況に。ボッタスやマグヌッセンも、なにしてんのという表情だったことでしょう。クルマの不調ではなくサービスの一環と思われます。
恒例の、コースマーシャルによる歓迎。Lエリアの正面には来なかった。
一応チャーリーにも媚びを売るということで...
その後、インディでよくあるビッグフラッグ。たぶんスピードが遅いから、インディのように真っ直ぐにたなびくとまではいかず。まあリバティ風味ですね。
時折相当強い風が吹き、雲に太陽が隠れる瞬間もあるものの、すぐに雲が切れてまともに日光を浴び続けています。もうここまでで、暑さに相当やられていましたが、気を取り直してレースを待ちます。
その2へ