次はトークショー。なんとかして鈴鹿つながりで、ということで、1990年に急遽代役参戦し見事2位表彰台となったロベルト・モレノ氏がゲストです。右京さんは去年も来ていました。モレノ氏のスーツはその時のBenettonチームのもの。これもきわどい話で、Eurobrunが日本に来れずに撤退して職がなくなり、旧知のジョン・バーナード氏に電話したところ、「そうだねえ、聞いておく」との返事で、しかし急遽「ちょっと待て、すぐ乗れるか」「はい」「ナニーニが...」という流れ。これ自体、そんなこともあるのかというまさにF1ストーリーです。しかし、たしかその後、星野さんにも声がかかっていたはずで、ペイドライブを突っぱねたからモレノ氏が乗れたわけですが、そうじゃなかったらどうなっていたんだろう。次年のオファーは鈴木亜久里選手(当時)にも出され、実際サインもしていたということ、この日亜久里さんはいなかったようですが、きわどいつながりがあるんですねえ。
右京さんとロベルト・モレノ氏という組み合わせもあまり思いつきませんが、そうか1992年のモナコでは、モレノ氏がAndrea Modaで唯一予選通過し、その影響で右京さんが予選落ちしたというつながりがあったわけか。その時の話などで右京さんがかなりモレノ氏を引き立てながらのトークです。というかこの回では2人のトークよりもモレノ氏の昔話が止まらなくなる感じ。前の回でもそうだったのかな?
右京さんが、「この人はなぁんかしょーもないチームに引っかかって乗ったんだよ」などと言うもんだから、モレノ氏も「いやぁそれはだねえ...」ということで話の経緯やグランプリごとの状況などを熱弁、全く止まらなくなり、右京さんも完全に聞き役。
あまりに止まらないので司会者がモレノ氏に釘を刺す場面も。実際このあとすぐにCカー走行が控えており、右京さんはその準備もあるので切り上げたいところ、なかなか終わりません。
ここまで引っ張るとは思わなかった... モレノ氏を心配そうに見守る右京さん。まじぃなあ時間ないぞ...
そうこうしているうちにLEGEND of Formula1デモレース。またD席に戻って観覧します。
今回は比較的快調な音だった179C。
オールドF1各車、それぞれDFVサウンドを響かせています。これが今のF1よりでかい音なんだな。ターボチャージャーがなく排気ガスが吸収されないから音圧がある。よくFerrari F187も走りますが、あれはターボなのにバカでかい音で、やはり効率は今のターボと段違いなのでしょう。
LOLA T90-50、ドライバーはEJR+H.H.フレンツェンの想定か。しかし1990年のフレンツェンはReynardだし1991年はT91-50のはずだし。
次は最後の演し物、グループCデモレース。初っ端から右京さんTS010と久保田克昭さんR90がデッドヒートです。
Mazda 767とNissan R92CP。767はその後1コーナー先でストップ。
Mazda 787B JSPCは寺田陽次郎氏のドライブで、ほぼ名物となった感のあるロータリーサウンドです。今年はあまりバックファイヤは出していなかったな。
R92CPの編隊走行。星野さんも一応長谷見さんを立てたんですかね。F1デモ走行の中嶋氏相手の時とはちょっと違うみたい。
TS010はその後マイナートラブルでピットイン。右京さんも、かなりのダウンフォースに体が対応できないと言いつつも、FROM A R90CKとバトルを展開していました。
たしかR90CKがウィナーとなったはずです(あんまり展開を追っていなかったので)。
ということでイベント終了。日曜は晴れて、チケット丸々損ということもなくなりよかったのですが、とにかく寒かった。11月下旬の開催はこれがあるから難しいところ。時期的には間違いなく5月のほうがよいですが、雨の心配や、その近辺のレースの立て込み具合を考えると、ほぼシーズンオフでないとダメなんでしょうな。