しばらくするとレコノサンスラップが不意に始まりました。今回は椅子持参でスペースに余裕があるので、FJやPorsche Cupでさんざん撮影練習して慣れていたつもりが、ベッテルだったかライコネンだったか、いきなり予想以上のツッコミでやってきて慌てました。
レース時のドライビングを見ても、多分先頭はベッテルだったと思いますが、これは速い。これは速いですよ(森脇)。観戦ポイントはLエリアの端っこで、マーシャルポストのすぐ近くですが、250Rからおそらく300km/h超えで突っ込んでくるところで(予選ではロズベルグが313km/h)、やはりF1の速さを痛感します。一瞬で200km/h台に落ちて曲がっていくわけですが、カメラを振るのも大変です。
さて、決勝が始まりました。
どうやらハミルトンがポールのロズベルグを強引に抜いたという情報が伝わったものの、だいたい問題なく隊列になったと思っていたら、いきなり接触があった模様。マッサがよろよろとやってきました。ホイールが損傷していてダメです。
マッサより前にリカルドが来ましたが、こちらもダメです。スプーン出口がいまいち遅かった印象あり。
グロージャンは今回は堅実な走りで、師匠マルドナドを従えていました。Lotusは資金が完全に枯渇し、鈴鹿ではホスピタリティスペースへの入場が許されず、メシ代も出ないということでバーニーが都合を付けたとのこと。その中での好走です。
ボッタスは上位を走っていたものの、いまいち空気だったかな。
サインツもあまり印象がないです。ただスプーン出口では比較的踏んでいたように思います。
ハミルトンは全く危なげない感じ、スプーンで入りから出口まで実にスムーズで、無理なく速い印象です。
ペレスはあまり印象なし。
クビアトはドライブ中眠気が来なかったか。
マッサは孤軍奮闘。
エリクソンがスピン。ここ(鈴鹿)、昔走ってたんじゃないの。
どんどん抜かれるホンダ勢。
バトンは両側から抜かれたらしく為す術なし。そういえば2000年スパでシュー&ハッキネンにダブルパスされたのもホンダだったような。
アロンソも為す術なし。というかホンダのサウンドは際立って汚いのが大問題。しかもスプーンの遅さ(シャシー側の問題)もかなりのもの。
駿馬ですなあ。ライコネンも最近の鈴鹿では空気と化す。
ということで、今年も終わりました。レース自体はほとんど動きがなく、ザウバーのナッセが終盤ガレージインしたものの完走扱い、20台全てが完走となりました。14:00スタートだったので日の傾きが遅く、終盤まできれいに見られたのはよかったかな。ただし猛烈に暑く、いつも隣県にいるのに三重だけこんなに太陽が暑い(熱い)のはどういうことなのか。鈴鹿で晴れた時はいつも不思議なくらい暑くなります。
レース後のMエリア。こんな丸太ではなあ。たぶんスプーンエリア共通だろうけど、アリンコがものすごい勢い。仮設席のただのプラ板のみのシートといい、適当な草刈りといい、鈴鹿って「気持ちよく観てもらおう」というような準備をほとんどしていないように見えます。金がかけられないのか、やる気がないのかわかりませんが、最近のホンダ系企業のやることはだいたいダメだな。まあ古い施設なので、既得権とかいろいろあるんだろうな。
我々は丸太のないLエリアで、持参した椅子で観戦したので、これまでのクソ狭いスペースとはあまりに違い、疲れたらだらんとできるし、こんなにラクなことはありません。値段は下がったのにラクに観戦でき、写真もバンバン撮れるとは、こはいかに。
スプーンエリアのトイレは、去年よりは若干増えていました。
そんなこと書いてあるから、今年もな・ん・に・も買いませんでしたよ。おにぎりとお茶で十分ですわ。前に座っていた外国人の兄ちゃんは、20センチくらいあるグリル肉を食べていたな。とても旨そうには見えなかったけど...牛丼屋の出店でもあれば何百食も出ると思うけどな。
観客数は去年を上回ったらしいけど、去年は雨だから当たり前、2013年よりは減ったみたいなので、減少傾向に歯止めはかかっていませんねえ。でもこの西エリアチケットの企画自体は、我々にとっては非常に好都合でした。さして人の入っていないスプーンのカメラマンエリアなんて必要なのかな。あんなもんなくして、スピーカーの付いた電柱を観戦スペースの外側に移動したら、フェンス(これは絶対いる)以外なんにも障害物のない観戦ポイントになり、すごくいいと思うんですけどね。スピーカーからの音は、マシンからの音とは逆向きに聞こえるほうがいいと思うんですけど。
1コーナー付近はピットもあって賑やかだけど、スプーンも進入はかなりハイスピードで、クルマの動きもよくわかり、眺望も場所によってはよく、開発する気があればなかなかのポイントなんですけどね。まあ、人がそれほどいないので、ラクに観戦できるのかもしれません。