筆者の記念すべきMac初号機です。1994年当時で35万円ほどしたでしょうか。学生時代に使ったII ciの衝撃が忘れられず、当時Performa(!)などで勢いのあったアップルがRISC CPUで大きな世代交代を果たそうとしたマシンを思い切って購入したのでした。モニタはSONYの17インチ、スキャナがHP Scanjet IIcx、プリンタがCANON BJC-600Sです。すべてベージュの機器類で自宅のデスクが埋まった時には夢のようでした。

とはいえ筐体はQuadra/Centrisあたりのキャリーオーバーで、4WD TURBOのごときPowerPCロゴとともに、今考えると全く大したことのない(言うだけ番長の)パフォーマンスのモデルではありましたが、昼夜を問わず使い倒したものです。8MB RAMを16MBに増設、230MB HDDだったと記憶しています。のちに非常に思い切って「1GB」の外付けHDDを追加しました。5万円程度したと思います。今なら数百円か。

見方によれば非常にシンプルなデザイン、でも内部は複雑さを極めた構成になっており、RAMやHDDの交換も一苦労。一度電源ファンのベアリングが損傷し、工事現場のような音がしたことがあります。その後すぐにパワー不足となり、それでもSonnet PPC G3カードなどをつけてローパワーを補ったものです。

なんだかんだで延命しつつ、2007年まで現存していましたが、ビデオカードの故障か何かでお遊びとしても使えなくなり、中古専門店に引き取ってもらいました。